デスクトップアプリにしかないものは、主に3つです。 ウェブページをアプリの中で開く内蔵ブラウザ、キーひとつで呼び出すコンパニオンウィンドウ、そして開発向けのCodex。逆に言えば、それ以外はWeb版でもだいたい足ります。
そしていま、「ChatGPT」と「ChatGPT Classic」の2つが並んでインストールされている人がいます。壊れているわけではありません。
この記事の要点
- 新アプリはChat・Work・Codexの3構成
- Classicは使い続けてよい(更新もサポートも続く)
- 内蔵ブラウザとコンパニオンウィンドウはデスクトップだけ
⚠️ 以下は2026年8月14日にOpenAI公式ヘルプで確認した内容です。アプリの構成が変わっている途中の領域のため、画面の見え方は更新状況によって異なります。
新しいデスクトップアプリの中身
macOSとWindowsのデスクトップアプリは、ChatGPTの下に「Chat」と「Work」があり、その横に「Codex」が並ぶ構成になりました。
| 名前 | 何をするところか |
|---|---|
| Chat | 質問する、検索する、会話する |
| Work | 調査・情報の分析と、ドキュメント・スプレッドシート・プレゼンテーション・レポート・Sites の作成 |
| Codex | ローカルのファイル・リポジトリ・ターミナル・開発者ツールを使ったソフトウェア開発 |
画面の切り替え方は2段階です。 左上のメニューで「ChatGPT」か「Codex」を選び、ChatGPTの中では上部のトグルで「Chat」か「Work」を選びます。
ChatとWorkの会話は、Recentsに一緒に並びます。 並べ替え・絞り込み・ピン留めができます。既存のProjects もそのまま表示され、プロジェクトから「Chat」で新しい会話を始めることも、「Work」でプロジェクトの文脈を引き継いだ会話を始めることもできます。
Codexだけは別扱いです。 ビューが独立していて、ワークフローは今までどおり、履歴もChatGPT側とは分かれています。
なお公式は、この画面の変更でワークスペースの既存のアクセス権限・セキュリティ設定・ガバナンス統制・支出モデルは変わらないと明記しています。会社で使っている場合に気になる部分です。
ChatGPTとChatGPT Classicが両方ある理由
新しいアプリが、今使っているアプリとは別にインストールされる場合があります。
| アプリ名 | 中身 | 扱い |
|---|---|---|
| ChatGPT | Chat・Work・Codex が入った新しいアプリ | 新しいエージェント機能はこちらだけの場合がある |
| ChatGPT Classic | 以前のデスクトップアプリ | そのまま使い続けてよい。移行は必須ではない |
Classicは見捨てられたわけではありません。 公式は、Classicがモデルの更新・バグ修正・セキュリティパッチ・既存のEnterprise機能のサポートを受け続けると書いています。
分かれ目は「新しいエージェント機能を使うかどうか」です。 一部の新機能は新しいアプリでしか使えません。今の使い方で困っていないなら、急いで乗り換える必要はない、という位置づけです。
移行の手順
- Codexアプリを使っている場合:いつもどおりアップデートすると、そのまま新しいデスクトップアプリになります。既存のCodexのチャットとプロジェクトは残ります。 起動時にCodexが開き、設定でCodexをデフォルトのままにできます
- ChatGPTデスクトップアプリを使っている場合:アプリ内の案内に従って新しいアプリをダウンロードし、同じアカウントでサインインします
- はじめて入れる場合:自分のOS向けのアプリをダウンロードしてサインインするだけです
Web・モバイルとの違い
「アプリのほうが速い」といった話ではなく、機能で切り分けたほうが判断できます。
| 機能 | デスクトップ | Web | モバイル |
|---|---|---|---|
| Chat | ○ | ○ | ○ |
| Work | ○ | ○ | ○ |
| Codex | ○ | 選択不可 | 選択不可(Remoteタブから閲覧のみ) |
| 内蔵ブラウザ | ○ | × | × |
| コンパニオンウィンドウ | ○ | × | × |
クラウドのWorkチャットは、Web・モバイル・デスクトップで同期します。 Webで始めた作業をデスクトップで続けることも、その逆もできます。
Codexだけが例外です。 WebとモバイルではCodexそのものを選べません。ただし、モバイルアプリの「Remote」タブから、対応するデスクトップのCodexチャットにアクセスできます。外出先で進み具合を見る、という使い方は残されています。
内蔵ブラウザ
デスクトップアプリで最も大きい差がこれです。 ウェブページを、アプリの外に出ずに開けます。
開き方
- WorkかCodexのチャットを開く
- ツールバーから、または Command(⌘)+ Shift + B(macOS)/Ctrl + Shift + B(Windows)
- ChatGPTに「このページを見て」と頼み、表示される許可の確認に答える
特徴は、あなたとChatGPTが同じページを見られることです。 ChatGPTは複数のタブを移動でき、ファイルのダウンロードを始めることもできます(保存前に確認を求める場合があります)。あなたがサインインするのを待たせることもできます。
注釈モードもあります。ページや開発中の画面を開き、注釈モードをオンにして要素や領域を選び、具体的なコメントを残してから、ChatGPTに対応を頼むという流れです。
Chromeのプロファイルは使わない
ここは誤解しやすい点です。
内蔵ブラウザは独自のブラウザ状態を使います
普段のChromeのログイン状態や拡張機能は引き継ぎません。 サインインし直す必要があります。
既存のChromeのプロファイル・Cookie・サインイン済みセッション・開いているタブ・Chrome拡張機能が必要な作業なら、Codex Chrome拡張機能のほうを使う、というのが公式の切り分けです。
なお、内蔵ブラウザのCookieやログイン状態のクリア、閲覧履歴の削除は、デスクトップアプリの設定メニューから行えます。
安全に使うための原則
公式が、はっきり書いている注意が2つあります。
認証情報はブラウザにのみ入力し、チャットには決して入力しないでください
ウェブサイトの内容は信頼できないものとして扱ってください
パスワードは、チャット欄ではなくブラウザのログイン画面に入れる。 これは操作の作法というより、事故を防ぐ線引きです。
そしてChatGPTは、新しいサイトを使う前に許可を求めます(すでに許可したホストや、より緩い設定を選んでいる場合を除く)。許可したサイトとブロックしたサイトは、デスクトップアプリの設定で管理できます。
公式は「作業内容を具体的に保ち、許可する前にサイトを確認し、ChatGPTが違うアカウントやページを開いたら作業を止める」ことも勧めています。
PR・おすすめValue AI Writer byGMO高品質なSEO記事を生成するAIライティングツール。公式サイトを見る🔍 編集部の本音 内蔵ブラウザは便利ですが、「AIに任せる範囲」を自分で決めていないと危ない道具でもあります。公式がわざわざ「サイトの内容は信頼できないものとして扱う」と書いているのは、ページ側に書かれた文章がAIへの指示として読まれる可能性があるからです。指示は自分が出す、ページは資料として扱う。 この線を引いたまま使うなら、調べ物と画面レビューはかなり速くなります。
コンパニオンウィンドウ(Windows)
アプリを開いた状態で Alt + Space を押すと、小さな入力窓が出ます。
- そのまま質問する、ファイルをアップロードする、画像を生成する、新しい会話を始める
- 最後に置いた位置を記憶します(アプリをリセットすると画面下部中央に戻ります)
- 中身を消すには、上部の [New chat] を選びます
- 誤って閉じても、同じショートカットで開き直せます。会話はサイドバーの履歴からメインウィンドウで続けられます
効かない場合の原因はだいたい1つです。 そのショートカットが他のWindowsアプリに登録済みだと動きません。Settings > App > Companion window hotkey から変更できます。
Windowsで入れる条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Windows 10(x64 および arm64)バージョン 17763.0 以上 |
| 入手先 | Microsoft Store |
| 対象 | 公式ヘルプでは**有料プラン(Plus・Team・Edu・Enterprise)**のユーザー向けと案内されている |
| 注意 | macOS版・Web版の一部機能は、この早期版では使えない場合がある |
会社の端末に配る場合
Microsoft Store経由の配布なので、社内のアプリ配布ポリシーがそのまま効きます。 従業員がStoreから直接ダウンロードできない設定なら、IT管理者がMicrosoft Intune などのMDM/MAMツールで配布する形になります。
公式は winget でのインストールも案内しています。
winget.exe install --id=9NT1R1C2HH7J --source=msstore --accept-package-agreements --accept-source-agreements
動作がおかしくなったときのリセット手順は、設定アプリ → アプリ > インストール済みアプリ → ChatGPT → 三点メニュー → 詳細オプション → リセット です。
FAQ
Q. ChatGPTとChatGPT Classicのどちらを使えばいいですか?
A. 今の使い方で困っていないならClassicのままで問題ありません。 Classicもモデル更新・バグ修正・セキュリティパッチ・既存のEnterprise機能のサポートを受け続けます。ただし新しいエージェント機能は新アプリだけの場合があるため、そこを使いたいなら新アプリに移ります。
Q. デスクトップアプリでしかできないことは何ですか?
A. 内蔵ブラウザとコンパニオンウィンドウ、そしてCodexの操作です。ChatとWorkはWeb・モバイルでも使えます。
Q. 内蔵ブラウザは普段のChromeと同じログイン状態で使えますか?
A. 使えません。 内蔵ブラウザは独自のブラウザ状態を持ちます。既存のChromeプロファイルやサインイン済みセッション、Chrome拡張機能が必要な作業には、Codex Chrome拡張機能を使う、というのが公式の案内です。
Q. Codexはスマホでも使えますか?
A. 選択はできません。 ただしモバイルアプリの「Remote」タブから、対応するデスクトップのCodexチャットにアクセスできます。
Q. Alt + Space を押しても何も出ません。
A. そのショートカットが他のWindowsアプリに登録されている可能性が高いです。Settings > App > Companion window hotkey から別のキーに変更してください。
Q. Windows 8や古いPCでも入りますか?
A. 公式のシステム要件は Windows 10(x64・arm64)バージョン 17763.0 以上です。これを下回る環境ではWeb版を使うことになります。
まとめ
- 新しいデスクトップアプリは Chat・Work・Codex の3構成。 左上メニューと上部トグルで切り替える
- 「ChatGPT」と「ChatGPT Classic」は併存してよい。 Classicも更新とサポートが続く。差は新しいエージェント機能
- デスクトップだけの機能は、内蔵ブラウザ・コンパニオンウィンドウ・Codex。ChatとWorkはWebでも足りる
- 内蔵ブラウザはChromeのプロファイルを使わない。 認証情報はブラウザに入れ、チャットには入れない
- Windowsは 10(x64・arm64)17763.0 以上。 会社配布はIntuneやwingetで
ChatGPT全体でできることはChatGPTでできること、調査を任せる使い方はディープリサーチの使い方にまとめました。
ブラウザを操作するAI全般の選択肢はAIブラウザとは?、作業を任せる機能そのものはエージェント機能で扱っています。会社の情報を扱う前の設定は社内情報を学習させない設定を確認してください。現行モデルの整理は主要AIモデルまとめにあります。
