ChatGPTのディープリサーチは、複数の情報源を横断して調べ、引用つきのレポートにまとめる機能です。 検索結果を要約するのではなく、調べる計画を立てて、順に実行していくのが普通のチャットとの違いです。
そして、いちばん大事なのは調べ始める前です。ChatGPTは調査計画を提案してきます。ここを確認して直せるかどうかで、返ってくるレポートの精度が変わります。
この記事の要点
- 調べる前に調査計画が出る。確認して修正できる
- 参照するサイトを自分で指定できる(限定も、優先も)
- 出力は引用つき。Markdown・Word・PDFで書き出せる
何をしてくれる機能なのか
公式の説明では、ディープリサーチは複雑なオンライン作業について、推論し、調査し、情報を統合して、文書化されたレポートにする機能です。
対象にできるのは次のものです。
| 調べに行ける先 | 補足 |
|---|---|
| 公開されているWeb | 既定で有効 |
| アップロードしたファイル | 手元の資料を混ぜられる |
| 接続したアプリ | Googleドライブ、SharePointなどの文書ストア |
| 認証済みの業界データソース | FactSet、PitchBook、Scholar Gatewayなど |
接続アプリについては、安心できる仕様があります。 公式に、ディープリサーチは読み取りのアクションだけを使い、書き込みのアクションは使わないと明記されています。調査のために勝手に何かを更新される心配はありません。
始め方は3通り
どれでも同じです。
- プロンプトに
/Deepresearchと入力する - プロンプト入力欄のツールメニュー(+) から選ぶ
- サイドバーメニューから選ぶ
手順:調べ始める前が勝負
公式が示している流れは5段階です。2番目と3番目を飛ばさないでください。
①求める結果を書く
質問だけでなく、どんな成果物が欲しいか、制約は何かまで書きます。公式も、良いプロンプトは「質問・望む結果・関連する制約を明確に述べたもの」と説明しています。
悪い例と良い例で比べます。
✗ 「生成AIスクールについて調べて」
○ 「日本国内の生成AIスクールについて、2026年時点の料金・給付金対象の有無・オンライン可否を比較し、表にまとめてください。公式サイトの情報のみを根拠にしてください」
②使えるソースを選ぶ
既定では、公開Web・アップロードファイル・接続アプリのすべてを使います。ここを絞れるのがこの機能の強みです(次の章で詳しく)。
③調査計画を確認して直す
ここが最重要です。 ChatGPTは調査を始める前に調査計画を提案します。公式には、開始前に確認して修正できると書かれています。目的を確認するための質問を返してくることもあります。
計画がズレていたら、この時点で直してください。 走り出してからでは、時間も使用量も無駄になります。
④実行中も口を出せる
公式には、進捗を追うことができ、いつでも中断して焦点を絞り直せると書かれています。アクセスできるソースの調整も途中で変えられます。
「投げたら終わり」ではありません。 明らかに違う方向に進んでいたら、止めてください。
⑤レポートを受け取る
完了すると、全画面のレポートビューで開きます。含まれるのは次の3つです。
- 目次(長いレポートを行き来できる)
- 使用したソースの一覧(裏取り用)
- アクティビティ履歴(どう調べ進めたかが分かる)
すべての出力に引用またはソースリンクが付きます。 そして Markdown・Word・PDF など複数の形式でダウンロードできます。
参照するサイトを指定する
この機能を使いこなす鍵は、ここだと思います。
プロンプト入力欄の Sites → Manage sites から、参照先を管理できます。選べるのは2通りです。
| 設定 | 挙動 |
|---|---|
| 入力したサイト・ドメインのみに限定 | そこだけを根拠にする |
| これらのサイトを優先しつつ、全Web検索も許可 | 重視はするが、外にも出る |
サイトはカンマ区切りのリストでまとめて入力できます。
たとえば制度や料金を調べるなら、省庁や各社の公式ドメインだけに限定する。 そうすれば、出典の質を最初から担保できます。まとめサイトの孫引きが混ざる余地がなくなる、ということです。
🔍 編集部の本音 AIの調査結果でいちばん怖いのは、それらしいけれど出どころが弱い情報が混ざることです。ソースを限定できるこの設定は、それを構造的に防げます。調べる前に5秒かけてドメインを指定するだけで、レポートの信頼度が変わります。
使いどころと、使わないほうがいい場面
公式は、向く場面をこう説明しています。
- 複数のソースをまたいで集約・統合する必要がある、多段階の詳細な質問
- 特に、どのソースを使うかを明示的に制御したいとき
逆に、簡単な調べ物や短いやり取りは、標準のチャットのほうが速いとも書かれています。
何でもディープリサーチに投げるのは、時間と使用量の無駄です。 「複数の情報源を突き合わせて、根拠つきでまとめてほしい」ときに使ってください。
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公式の記載は次のとおりです。
- 利用できる量はプランによって異なる
- 製品内の使用カウンターに、残りのタスク数が表示される
- 固定の月間割り当てがあるプランでは、初回利用日から30日ごとにリセットされる
「月初にリセット」ではない点に注意してください。 自分が最初に使った日が起点です。ChatGPT全体の上限の考え方はChatGPTの利用上限まとめにまとめています。
会社で使う場合
- Enterprise・Eduのワークスペースでは、管理者が**ロールベースのアクセス制御(RBAC)**でディープリサーチへのアクセスを管理します
- ディープリサーチは、標準のChatGPTと同じアプリ有効化の制御に従います(許可されたアプリだけが使えます)
- データの取り扱いとプライバシー設定は、通常の会話と同じです
社内資料を混ぜる前の判断はAIに社内情報を入れていい?を確認してください。
他社の同種機能との違い
調べ物を任せる機能は各社にあります。選ぶ基準は「何を根拠にさせたいか」です。
| 特徴 | |
|---|---|
| ChatGPTのディープリサーチ | 調査計画を事前に確認・修正できる。参照サイトの限定/優先を細かく指定できる |
| Geminiのディープリサーチ | Google検索の基盤を生かした調査。無料の範囲でも試せる |
| Perplexity | 通常の回答から出典つき。調べ物そのものが軸のサービス |
FAQ
Q. 普通のチャットと何が違いますか? A. 検索して要約するのではなく、調査の計画を立てて多段階で実行します。出力は引用つきのレポート形式です。簡単な質問なら通常のチャットのほうが速い場合があります。
Q. どれくらい時間がかかりますか? A. 内容によって変わります。進捗は画面で追え、いつでも中断できます。
Q. 何回使えますか? A. プランによって異なります。製品内の使用カウンターに残りのタスク数が表示されます。固定枠のプランは初回利用日から30日ごとにリセットされます。
Q. 特定のサイトだけを見て調べさせられますか? A. できます。Sites → Manage sites から、指定したサイト・ドメインのみに限定するか、優先しつつ全Web検索も許可するかを選べます。
Q. 手元の資料も一緒に読ませられますか? A. できます。アップロードしたファイルや、接続したGoogleドライブ・SharePointなどの文書ストアも対象にできます。
Q. 接続したアプリのデータを勝手に書き換えられませんか? A. 公式に、読み取りのアクションのみを使用し、書き込みのアクションは使用しないと明記されています。
Q. 出てきたレポートはそのまま使えますか? A. 引用つきとはいえ、中身の正確さは自分で確かめてください。ソース一覧とアクティビティ履歴が付いているので、裏取りはしやすくなっています。
まとめ
- ディープリサーチは調べる計画を立てて実行し、引用つきレポートにする機能
- 始め方は3通り(
/Deepresearch/ツールメニュー/サイドバー) - 調査計画は開始前に確認・修正できる。 ここを飛ばさない
- 実行中も中断して方向を直せる
- 参照サイトを限定・優先指定できる。出典の質を自分で決められる
- 使用量はカウンター表示。固定枠は初回利用日から30日でリセット
- 接続アプリは読み取りのみ
次に読む:ChatGPTでできること全ガイド/AI学習は何から始める?
※機能・提供条件は変更されることがあります。最新の情報はOpenAIの公式ヘルプでご確認ください。
出典
- OpenAI公式ヘルプ「Deep research in ChatGPT」(2026年8月12日確認)
最終更新:2026年8月12日/fondantAI編集部
