GeminiのDeep Research(ディープリサーチ)は、調べものを自動で進めて、レポートにまとめてくれる機能です。 公式の説明では、ほとんどのテーマについて、徹底したリサーチをリアルタイムで行えるとされています。
普通のチャットとの違いは、時間をかけることです。公式には、通常5〜10分ほどかかると書かれています。その間、チャットを開いておく必要はありません。
この記事の要点
- リサーチプランを編集できる。 ここを飛ばすと、方向がずれたまま10分待つことになる
- Gmail・ドライブを調査対象にできる。 Google検索を外せば、社内資料だけに絞れる
- 18歳以上・ログイン必須。 1日の実行回数に上限がある
何をしてくれるのか
普通に質問すると、Geminiはその場で答えます。Deep Researchは違います。
| 通常のチャット | Deep Research | |
|---|---|---|
| 所要時間 | 即答 | 通常5〜10分 |
| 調べる範囲 | 必要な分だけ | 大量のソースを分析 |
| 出力 | 会話の中の回答 | レポート |
| 進め方 | そのまま答える | 調査計画を立ててから実行 |
「調べておいて」と頼んで、別の作業に戻れる——これが実際の使い勝手です。完了すると通知が届きます。
使う手順
公式の手順です(パソコンの場合)。
- gemini.google.com にアクセスする
- テキストボックスで [Deep Research] を選ぶ
- (任意)ファイルや画像をアップロードする
- (任意)[ソース] をクリックして、Gmailやドライブなど使いたいソースを選ぶ
- 調べてほしいことをプロンプトに書いて送信する
- Geminiがリサーチプランを作成する
- 必要なら [プランを編集] で変更する
- [リサーチを開始] をクリックする
- 完成したら [開く]
6〜7番が、この機能でいちばん重要な部分です。
リサーチプランを必ず見る
送信したらすぐ調査が始まる、わけではありません。
Geminiは先にリサーチプランを出します。何をどの順で調べるか、という計画です。ここで [プランを編集] を押せば、内容を変えられます。
ここを読まずに開始すると、10分待った結果が的外れ、ということが起こります。
確認すべき点:
- 調べる範囲が広すぎないか(広いと、どれも浅くなります)
- こちらが本当に知りたい論点が入っているか
- 不要な観点で時間を使っていないか
- 前提が間違っていないか
「この観点を足して」「この部分は要らない」と1行足すだけで、レポートの質が変わります。
調べる範囲を指定する
ここが他のAI調査ツールとの差になる部分です。
公式によると、Google検索はデフォルトでソースに含まれます。 そして、次を追加できます。
- 個人のGmail
- Googleドライブ
- アップロードしたファイル
- NotebookLMのノートブック
ただし条件があります。 GmailやGoogleドライブなどのGoogleサービスは、Google WorkspaceアプリがGeminiアプリに接続されている場合にのみ利用できます。接続の手順とつまずきどころはGeminiとGmail・ドライブを連携する方法にまとめています。
社内資料だけを調べさせる
公式に明記されている使い方です。
調査対象を選択したソースのみに限定するには、Google検索の選択を解除します
つまり、Google検索を外して、ドライブの資料だけを調査対象にできます。
これは実務で効きます。「社内に散らばった資料を横断して、この論点についてまとめて」という依頼が成立します。ウェブの一般論が混ざらないぶん、自社の話として使えるレポートになります。
レポートを受け取ったあと
公式には、右側のCanvasパネルから次ができるとされています。
| やりたいこと | 操作 |
|---|---|
| 音声で聞く | [作成] →[音声解説] |
| 図表にする | [作成] → 作りたい図の説明を入力 |
| 共有する | [共有とエクスポート] → [Canvasを共有] |
| ドキュメントにする | [共有とエクスポート] → [Googleドキュメントにエクスポート] |
| テキストをコピー | [コンテンツをコピー] |
そのまま資料に使えるところまで持っていける、という設計です。Canvasの詳しい使い方と音声概要の詳しい使い方は別記事にまとめています。
調べさせたレポートを音声にして移動中に聞く——この組み合わせが、時間の使い方としてはいちばん効きます。
PR・おすすめValue AI Writer byGMO高品質なSEO記事を生成するAIライティングツール。公式サイトを見る出典を必ず確認する
この工程は省けません。
自動でまとめられたレポートは、読みやすく、それらしく見えます。だからこそ危険です。
- 数値は出典まで戻って確認する:特に金額・件数・割合
- 日付を見る:古い情報が最新のように書かれていないか
- 断定されている箇所を疑う:「〜とされる」と「〜である」の差は大きい
- 社外に出す資料なら、根拠を自分で1つずつ当たる
AIが事実でないことをもっともらしく書く問題はハルシネーションとは?で扱っています。Deep Researchでもこれはゼロになりません。
「調べる手間が減る」機能であって、「確認しなくてよくなる」機能ではありません。
使うための条件と上限
公式に記載されている条件です。
- 18歳以上
- Geminiアプリにログインしていること
そして、上限があります。
| 上限の対象 |
|---|
| 1日に実行できるリサーチリクエストの数 |
| 同時に実行できるリサーチリクエストの数 |
上限に近づくと通知が届き、その日の残り回数が分かります。Google AI Pro および Google AI Ultra では、上限がより高く設定されています。
また、レポートの品質にも差があります。Pro・Ultraでは「思考モード」でより質の高いレポートを生成でき、「高速モード」は誰でも利用できるとされています。
過去のレポートが見つからないとき
公式に明記された注意点です。
過去の調査レポートを表示できるのは、[アクティビティの保存] の設定がオンになっている場合のみです
オフにしている場合、レポートは後から探せません。 必要なものは、その場でエクスポートしておいてください。
向く調べもの・向かない調べもの
| 向く | 向かない |
|---|---|
| 分野の全体像をつかむ | その場ですぐ答えが欲しい質問 |
| 複数の選択肢を並べて比較する | 事実1つの確認 |
| 社内資料を横断してまとめる | 正確さが命の数値の一次確認 |
| 前提知識のない領域の下調べ | 出典を検証する時間がない場面 |
「下調べを任せて、確認は自分でやる」——この分担がいちばん効率的です。
Geminiの機能全体はGeminiでできること全ガイド、資料を読ませて使う用途はNotebookLMの使い方、調査を仕事にしている職種の変化は企画・コンサル職の仕事とAIにまとめています。
FAQ
Q. 無料で使えますか? A. 高速モードでのレポート生成は誰でも利用できるとされています。Google AI Pro・Ultraでは、思考モードでより質の高いレポートを作れ、上限も高く設定されています。
Q. どれくらい時間がかかりますか? A. 公式には通常5〜10分、複雑なレポートはさらにかかるとされています。待っている間、チャットを開いておく必要はありません。
Q. 社内の資料だけを調べさせられますか? A. できます。ソースでGoogleドライブを選び、Google検索の選択を解除してください。ただし、Google WorkspaceアプリがGeminiアプリに接続されている必要があります。
Q. リサーチプランは変更できますか? A. できます。[プランを編集] から変更してから開始してください。ここを確認しないと、方向がずれたまま時間を使うことになります。
Q. レポートの内容は信用できますか? A. 出典まで戻って確認してください。 特に数値と日付です。読みやすくまとまっているぶん、誤りに気づきにくくなります。
Q. 過去のレポートが見つかりません。 A. [アクティビティの保存] がオフになっていると、過去のレポートは表示できません。必要なものはその場でエクスポートしてください。
Q. 誰でも使えますか? A. 18歳以上で、Geminiアプリにログインしていることが条件です。
まとめ
- Deep Researchは、調べものを自動で進めてレポートにする機能(通常5〜10分)
- リサーチプランを必ず読む。 [プランを編集]で方向を直してから開始する
- Gmail・ドライブをソースにできる。 Google検索を外せば社内資料だけに絞れる
- レポートは音声解説・図表・Googleドキュメントに展開できる
- 出典の確認は省けない。 数値と日付は自分で当たる
- 18歳以上・ログイン必須、1日の実行回数に上限あり
- [アクティビティの保存]がオフだと、過去のレポートは見られない
次に読む:GeminiのCanvasとは?/Geminiでできること全ガイド
※機能・提供条件・上限は変更されることがあります。最新の情報はGeminiアプリの公式ヘルプでご確認ください。
出典
- Google公式「Gemini アプリで Deep Research を利用する」(2026年7月26日確認)
最終更新:2026年7月26日/fondantAI編集部
