DS検定は「入門レベル」ですが、合格率は直近で約42%です。 2人に1人以上が落ちています。

しかも、第1回は約66%でした。回を重ねるごとに下がり、いまは40%台前半で落ち着いています。「リテラシーレベルだから簡単だろう」で受けると、その想定は外れます。

この記事の要点

  • 直近(第12回)の合格率は 約42%。第1回の約66%から低下
  • 合格ラインの目安も 正答率約80% → 約77% へ下がっている
  • 受験資格なし・100問100分・一般10,000円(税抜)

DS検定とは

正式には データサイエンティスト検定 リテラシーレベル。一般社団法人データサイエンティスト協会が実施しています。

公式の説明では、アシスタント・データサイエンティスト(見習いレベル★) と、数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが公開する 数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)のモデルカリキュラムを総合し、実務能力と知識を有することを証明する試験です。

受験対象として公式が挙げているのはこの3つです。

  • データサイエンティスト初学者
  • これからデータサイエンティストを目指すビジネスパーソン
  • 興味を持つ大学生や専門学校生

すでに現場で分析をしている人向けではありません。 入口の試験だと分かって受けるのが正解です。

合格率は下がり続けている

ここがこの記事でいちばん見てほしい表です。 協会が公開している全12回の実施結果です。

実施受験者数合格者数合格率合格ラインの目安
第1回2021年9月約1,400名927名約66%正答率約80%
第2回2022年6月約2,900名1,453名約50%約80%
第3回2022年11月約2,600名1,088名約42%約79%
第4回2023年6月約3,050名1,347名約44%約79%
第5回2023年11月約3,750名1,427名約38%約79%
第6回2024年3月約2,500名1,089名約44%約79%
第7回2024年6月約1,950名929名約48%約77%
第8回2024年11月約3,300名1,474名約45%約77%
第9回2025年3月約2,720人1,188名約44%約77%
第10回2025年6月約2,200名956名約44%約77%
第11回2025年11月約3,560名1,529名約43%約77%
第12回2026年3月約2,400名1,001名約42%約77%

読み取れること

①第1回だけが突出して高い。 約66%。ここだけを見て「合格率6割超の入門資格」と紹介している情報があれば、それは5年前の数字です。

②直近は40%台前半で安定している。 第7回以降は48→45→44→44→43→42と、ゆるやかに下がりながら落ち着いています。受けた人の半分以上が落ちる試験、というのが現在地です。

③合格ラインの目安も下がっている。 正答率約80%(第1〜2回)→ 約79%(第3〜6回)→ 約77%(第7回以降)

3つ目が示唆的です。 合格に必要な正答率を下げているのに、合格率は上がっていない。問題側が難しくなっていると読むのが自然でしょう(協会が理由を公表しているわけではないので、断定はできません)。

なお公式には、**「上記は過去参考値です。試験問題は各試験回によって少しずつ刷新されます」**という注記があります。次回も同じ水準とは限りません。

🔍 編集部の本音 「リテラシーレベル」「見習いレベル」という言葉から、受ければ通ると思って申し込む人がいます。合格ラインは正答率77%前後。100問中77問です。範囲も4カテゴリに広がっています。なめてかかると落ちる試験だと思っておいてください。

試験の概要

項目内容
受験資格なし
形式選択式・全国の試験会場でCBT
問題数/時間100問/100分
受験費用(税抜)一般 10,000円/学生 5,000円/大学会員学生 4,000円

1問あたり1分です。100分で100問なので、迷って止まる余裕はあまりありません。知識を思い出す速度も問われます。

出題範囲

2025年に更新されたスキルチェックリスト ver.6 に基づいて、範囲が変わっています。

対象は、次の4カテゴリの★1(見習いレベル)相当です。

カテゴリ
基盤
データサイエンス
データエンジニアリング
価値創造

これに、数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)のモデルカリキュラムを総合した範囲が出題されます。

「価値創造」が入っているのが特徴です。 統計や分析だけでなく、データを事業の価値にどう変えるかという観点まで含まれます。この考え方の全体像はデータサイエンティストになるには?でまとめています。

合格するともらえるもの

  • 合格証明書(受験者マイページからPDFでダウンロード。郵送はありません
  • オープンバッジ(登録したメールアドレス宛に授与の案内が届く)

オープンバッジは、そのままプロフィールや職務経歴書に貼れます。 紙の証書より使い道があります。

次回(第14回)の日程

公式に公開されている予定です。

日程
試験期間2026年11月7日(土)〜11月22日(日)
個人の申込期間2026年9月21日(月)10:00 〜 10月23日(金)
団体の申込期間2026年9月21日(月)10:00 〜 10月16日(金)

申込期間が試験の2週間前に終わります。 しかも個人と団体で締切が違います(団体のほうが1週間早い)。ここを逃すと次は半年後です。カレンダーに入れておいてください。

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他のAI資格との位置づけ

資格性格
DS検定データ活用の入口。基盤・分析・エンジニアリング・価値創造を広く浅く
G検定AI・ディープラーニングの知識を広く
E資格AIの実装寄り。受験に条件あり

「データを扱う仕事に寄りたい」ならDS検定、「AI全般の言葉をそろえたい」ならG検定、という選び方が分かりやすいと思います。難易度の並びはAI資格の難易度ランキングで比較しています。

対策の考え方

範囲が4カテゴリに広がっているので、得意分野だけで押し切るのは難しい構成です。

  • 合格ラインは正答率77%前後。1カテゴリを丸ごと落とすと届きにくい
  • 1問1分。知らない問題で粘らず、確実に取れる問題を落とさない
  • 範囲は協会のスキルチェックリスト ver.6が基準。古い版で作られた教材には注意する

学習の土台づくりは生成AI独学ロードマップも参考になります。資格そのものが転職でどう効くかはAIスキルは転職市場で本当に価値があるかにまとめています。

FAQ

Q. 難易度はどれくらいですか? A. 直近(第12回・2026年3月)の合格率は約42%、合格ラインの目安は**正答率約77%**です。「リテラシーレベル」という名称ほど易しくはありません。

Q. 合格率が下がっているのはなぜですか? A. 協会は理由を公表していません。ただし合格ラインの目安が約80%→約77%へ下がっているのに合格率は上がっていないため、問題側が難しくなっていると読めます。公式には「試験問題は各回で少しずつ刷新される」との注記があります。

Q. 受験資格はありますか? A. ありません。 誰でも受けられます。

Q. いくらかかりますか? A. 税抜で一般10,000円・学生5,000円・大学会員学生4,000円です。

Q. いつ受けられますか? A. 第14回は2026年11月7日〜22日個人の申込は9月21日〜10月23日です(団体は10月16日まで)。

Q. 未経験でも受かりますか? A. 受験対象に「初学者」「これから目指すビジネスパーソン」が挙げられています。ただし範囲は4カテゴリに広がっており、合格ラインも高めです。無勉強で通る試験ではありません。

Q. 取れば転職できますか? A. DS検定が示すのは見習いレベルです。入口の証明であって、それだけで転職が決まるものではありません。

まとめ

  • DS検定=データサイエンティスト検定 リテラシーレベル。見習いレベルの証明
  • 直近の合格率は約42%。第1回の約66%から下がり続けている
  • 合格ラインの目安も約80%→約77%。問題は難しくなっていると読める
  • 受験資格なし・100問100分・一般10,000円(税抜)
  • 範囲はスキルチェックリスト ver.6 の4カテゴリ(基盤・データサイエンス・データエンジニアリング・価値創造
  • 第14回は2026年11月7日〜22日個人申込は10月23日まで

次に読む:AI資格の難易度ランキング生成AI独学ロードマップ


※試験の実施内容・費用・日程は変更されることがあります。受験前に必ずデータサイエンティスト協会の公式サイトでご確認ください。合格率・合格ラインは公式が公表する過去の参考値です。

出典

最終更新:2026年8月12日/fondantAI編集部