AI実装検定は、ディープラーニングの「実装力」を測る資格です。 B級・A級・S級の3段階があり、公式はG検定やE資格の実装レベルを意識した設定だと説明しています。
そして、公式が他資格との位置関係をはっきり書いているのが特徴です。「G検定とどっちを受けるべきか」の答えが、主催者の説明の中にあります。
この記事の要点
- B級はG検定の前段、A級はE資格の認定プログラムに挑戦できるレベル(公式の位置づけ)
- 受験料は B級9,900円/A級14,850円/S級33,000円(税込)
- 全級四肢択一のCBT。合格基準は70%以上、資格に有効期限なし
3つの級の違い
公式サイトに掲載されている内容を、そのまま表にします。
| B級 | A級 | S級 | |
|---|---|---|---|
| 公式のレベル説明 | G(ジェネラリスト)検定の前段に位置したレベル。高校理系卒業・大学生程度 | E資格の認定プログラムにも挑戦できるレベル。理系大学生・社会人程度 | 現在AIの最難関資格 |
| 出題 | 30題(AIの概要を7つの側面から) | 数学20題/プログラミング20題/AI20題 | ディープラーニングの様々なモデル:50題 |
| 試験時間 | 40分 | 60分 | 60分 |
| 受験料(税込) | 一般 9,900円/学割 5,500円 | 一般 14,850円/学割 8,250円 | 33,000円 |
| 合格基準 | 70%以上 | 70%以上 | 70%以上 |
※学割は職業訓練生も対象です。
🔍 編集部の本音 検索で出てくる「S級は150分」「A級は22,000円」といった数字を見かけますが、公式サイトの記載は上の表のとおりです。受験料は7,000円以上ずれている情報が流通しています。申し込む前に公式で確認してください。
G検定・E資格との関係
ここがこの資格のいちばん分かりやすいところです。 公式が、他資格との位置関係を明示しています。
| 位置づけ | |
|---|---|
| AI実装検定 B級 | G検定の「前段」 |
| G検定 | AIの網羅的な知識を問う |
| AI実装検定 A級 | E資格の認定プログラムにも挑戦できるレベル |
| E資格 | AIの実装を問う難関資格 |
読み方はこうです。
- AIをこれから学ぶ → B級から入り、G検定へ
- E資格を狙いたいが、いきなりは不安 → A級で足場を作る
- 実装力を証明したい → S級
「G検定とAI実装検定、どっちを取るべきか」という問いには、公式が『B級 → G検定』という順番を示している、というのが答えになります。並列で迷うものではありません。
難易度の全体像はAI資格の難易度ランキングで比較しています。
各級のシラバス
名前だけでは伝わらない難易度差が、ここに出ます。
B級:AIの概要を直感的に理解しているか
AIに興味はあるが、まったく知識のない入門者が最初の目標として気軽に挑戦できる試験と公式は説明しています。
ディープラーニングや機械学習がどういうものかという基本的な概念を獲得しているかを、7つの側面から問います。
A級:数学・プログラミング・AIの3本立て
ディープラーニングの実装について、数学とプログラミングの基本的な知識があるか。 公式は「ディープラーニングの理論的な書籍を読み始めることができ、独学の準備ができる力」と表現しています。
| 分野 | 範囲 |
|---|---|
| AI | 入力層と出力層/重み/順伝播の計算/行列の掛け算/バイアス項/sigmoid関数/二乗和誤差/誤差の微分/誤差逆伝播法/連鎖律/偏微分/アダマール積 |
| プログラミング | Pythonと、Numpy・Pandas・Matplotlib・Seaborn・Scikit-learn |
| 数学 | 集合と確率(ベイズ確率・条件付き確率など)/数列と行列/関数と微分 |
数学については、公式が「高校数学の内容だが、ごく一部に大学数学が入る」と明記しています。 文系出身でも手が届く範囲ですが、誤差逆伝播法と偏微分は避けて通れません。
S級:論文範囲のモデルを実装で問う
ここから性格が変わります。
| 分野 | 出題 | 範囲 |
|---|---|---|
| NLP | 20題 | seq2seq/Transformer/HRED/Word2Vec(Skip-gram) |
| Model | 30題 | VGG/GoogLeNet/ResNet/WideResNet/MobileNet/EfficientNet/DenseNet |
いずれも「論文範囲から、フレームワーク(PyTorch及びKeras)の実装問題」として出題されます。
モデル名を知っているだけでは通りません。 論文で提案された構造を、PyTorchかKerasでどう書くかまで問われます。公式が「現在AIの最難関資格」と書いているのは、この設計を指しています。
コードを書く練習そのものはAIでプログラミングする方法も参考になります。
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験環境 | テストセンターでのCBT(Computer Based Testing) |
| 回答方法 | 選択問題(四肢択一) |
| 合格基準 | 70%以上 |
| 結果 | テストセンターで結果レポートが配布される |
| 認定証 | 合否発表後、マイページからダウンロード。資格の有効期限なし |
S級も四肢択一です。 実装問題ではありますが、コードを一から書かせる形式ではありません。「この構造をどう書くか」を選ぶ形になります。
合格すると級ごとの合格ロゴが発行され、結果レポートからダウンロードできます。
受けるべきか
目的から逆算してください。
| あなたの状況 | 向いている級 |
|---|---|
| AIを学び始めたい。何から手を付けるか決めたい | B級(そのままG検定へ) |
| E資格を狙いたいが、数学とPythonに不安がある | A級 |
| 実装力を客観的に示したい。研究・開発寄りの仕事 | S級 |
| AIの全体像を仕事の会話で使いたいだけ | G検定のほうが近い |
最後の行が大事です。 AI実装検定は、名前のとおり実装に軸足があります。「チームでAIの話ができるようになりたい」が目的なら、実装力の証明は遠回りになります。
資格が転職でどう効くかはAIスキルは転職市場で本当に価値があるか、学習の順番は生成AI独学ロードマップにまとめています。
FAQ
Q. 受験資格はありますか? A. 公式に「AIに興味がある方であればどなたでも挑戦できる」と書かれています。級ごとの受験条件も設けられていません。
Q. 受験料はいくらですか? A. 税込で B級9,900円(学割5,500円)/A級14,850円(学割8,250円)/S級33,000円です。学割は職業訓練生も対象です。
Q. 試験時間はどれくらいですか? A. B級40分、A級60分、S級60分です。
Q. G検定とどちらを先に受けるべきですか? A. 公式は**B級を「G検定の前段」**と位置づけています。AIを学び始めた段階ならB級、そのあとG検定という順番が公式の想定です。
Q. E資格の代わりになりますか? A. なりません。公式はA級を「E資格の認定プログラムにも挑戦できるレベル」としています。E資格に向かうための足場という位置づけです。
Q. 文系でもA級は取れますか? A. 数学は高校数学の内容が中心(ごく一部に大学数学)と公式に明記されています。ただし誤差逆伝播法・偏微分・行列は範囲に入るので、そこは避けられません。
Q. 資格に有効期限はありますか? A. ありません。 認定証は合否発表後にマイページからダウンロードできます。
まとめ
- AI実装検定は実装力を測る資格。B級・A級・S級の3段階
- 公式の位置づけは B級=G検定の前段/A級=E資格の認定プログラムに挑戦できるレベル
- 受験料(税込)は 9,900円/14,850円/33,000円。学割あり(職業訓練生も可)
- 試験時間は 40分/60分/60分。全級四肢択一のCBT、合格基準70%以上
- S級は論文範囲のモデルをPyTorch・Kerasの実装問題として出題
- 資格に有効期限はない
次に読む:AI資格の難易度ランキング/G検定とは?難易度・合格率・勉強時間
※試験の内容・受験料・実施要項は変更されることがあります。申込前に必ずAI実装検定の公式サイトでご確認ください。
出典
- AI実装検定 公式サイト(2026年8月12日確認)
最終更新:2026年8月12日/fondantAI編集部
