Copilot Notebooksは、資料を集めておいて、その資料だけを根拠に答えさせる作業場です。
通常のCopilotとの違いは、答えの範囲を自分で決められることです。公式には、OneDrive全体・メール・Teamsチャット・Webにはアクセスせず、ノートブックに追加した参照のみを使うと明記されています。
この記事の要点
- 追加した資料だけを使う。 Webも他のファイルも見ない
- 上限は300ファイル。 確実に含めたいものは直接追加する
- 削除は取り消せない(ごみ箱は開発中)
何が違うのか
「範囲を決められる」——これが唯一にして最大の違いです。
| 通常のCopilot | Copilot Notebooks | |
|---|---|---|
| 根拠 | 業務データやWebを広く | 追加した参照だけ |
| 答えの範囲 | 広い | 絞られる |
| 使う場面 | 何でも聞く | 特定の案件を深く扱う |
「この案件の資料だけを見て答えて」が成立するということです。
関係ない資料が混ざらないので、答えが案件の話として使えます。
使うために必要なもの
公式に記載されている条件です。
- Microsoft 365 Copilot または Copilot Chat のライセンス
- ノートブックを作成するには、SharePoint または OneDrive のライセンス(サービスプラン)
- Microsoft 365 Personal・Family・Premium のサブスクライバーも利用可能
Copilot Chatのライセンスでも使えます。 自分がどれに当たるかはCopilotのライセンスの違いで確認できます。
なお、一部の機能は順次展開中で、環境によってはまだ利用できない場合があります。
場所と作り方
開く
- microsoft365.com にサインインする
- **左上のアプリ起動ツール(ワッフルメニュー)**を選ぶ
- [Notebooks] を選ぶ
作る
- [Notebooks] を展開し、[All notebooks] を選ぶ
- [New notebook] を選ぶ
- 名前を付ける
- References にコンテンツを追加する
- [Create] を選ぶ
2つ目以降は、左側の Notebooks の横にある「+」ボタンから作れます。
資料の追加方法
5通りあります。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| フィルター | All/Files/Meetings/Emails/Sites で候補を絞る |
| 検索 | 名前を入れて候補から選ぶ |
| アップロード | [Upload] からファイルを選ぶ |
| OneDrive | OneDriveのフォルダから選んで [Add] |
| ドラッグ&ドロップ | ファイルを枠に落とす |
Copilotが、追加しそうな参照を提案してくれます。 ゼロから探す必要はありません。
対応する形式
- .docx(Word)
- .pptx(PowerPoint)
- .xlsx(Excel)
- .page(Copilot Pages)
- .loop
- OneNoteのページ
できること
公式に挙げられている使い方です。
要約と分析
Q2の戦略資料と会議メモから、要点をまとめてください。
複数の資料をまたいで要点を拾えます。
下書き
アップロードした製品概要と顧客からのフィードバックをもとに、市場投入計画の下書きを作成してください。
根拠が指定されているので、それらしい一般論になりません。
質問への回答
これらの文書で言及されているライセンスの選択肢は何ですか?
「どこに書いてあったか」を探す作業がなくなります。
そのほか
- カスタム指示で、トーンや形式を設定できる
- 音声概要を聞ける(移動中に内容を追える)
- Microsoft 365 と OneNote から利用でき、アプリを切り替えずに作業できる
4つの制限
公式に明記されています。導入前に知っておいてください。
①画像生成・データ可視化ができない
ノートブック内で、グラフ・図・画像を作れません。
数字を扱う場合は、ExcelのCopilotなど別の機能を使うことになります。
②ファイルは最大300件
回答の生成に使えるのは、最大300ファイルです。
そして、共有場所を追加したときの挙動が重要です。
SharePointフォルダやサイトなど共有場所を追加した場合、Copilotはその場所であなたがアクセスできるファイルを考慮し、プロンプトに最も関連する最大300件を選んで根拠にします
つまり、フォルダを丸ごと追加しても、使われるのは300件までです。
公式の対処法も示されています。
特定のファイルを確実に含めるには、直接ノートブックに追加してください
「重要な資料は個別に追加する」——これを覚えておいてください。 フォルダを追加して安心していると、肝心の資料が使われていないことがあります。
③Web検索をしない
インターネットからは情報を取り込みません。 ノートブックと、選択した参照のみを使います。
最新の情報が要るなら、別の機能を使ってください。 CopilotのエージェントのResearcherなどが該当します。
④削除が取り消せない
これがいちばん注意すべき点です。
Copilotページやノートブックの削除は、現時点では恒久的で、取り消せません
ごみ箱による復元機能は開発中とされており、Copilot Pagesのごみ箱のほうが先に利用可能になると記載されています。
現時点では、削除する前に必ず確認してください。
PR・おすすめValue AI Writer byGMO高品質なSEO記事を生成するAIライティングツール。公式サイトを見るアクセス範囲
公式の説明を、そのまま引きます。
Copilotは、OneDrive全体、メール、Teamsチャット、Webにはアクセスしません。 ノートブックに追加した参照のみを使って応答を生成します。これにより、すべての出力が、あなたが定義した特定の文脈に基づくものになります——それ以上でも、それ以下でもありません。あなたがCopilotの見るもの、使うものを完全に管理できます
「何を見せるか」を自分で決められる——これが、機密を含む案件で使ううえでの安心材料になります。
社内でAI導入を進める立場の方は社内のAI推進も参照してください。
似た機能との違い
| Copilot Notebooks | NotebookLM | Claudeのプロジェクト | |
|---|---|---|---|
| 根拠の範囲 | 追加した参照だけ | アップロードした資料だけ | 資料+通常の知識 |
| 連携 | Microsoft 365・OneNote | — | |
| 共有 | チームと共同作業 | 共有可 | プランによる |
| Web | 使わない | 使わない | 検索可 |
考え方はNotebookLMに近く、違いは「どのエコシステムにいるか」です。 Microsoft 365で仕事をしているならこちら、という選び方になります。
向く使い方
| 向く | 向かない |
|---|---|
| 特定の案件の資料を集めて深く扱う | 最新のWeb情報が要る調べもの |
| 根拠を限定して答えさせたい | グラフや図の作成 |
| チームで同じ資料を見ながら進める | 300件を超える資料の一括処理 |
| 機密を含む案件(範囲を管理できる) | 削除前の確認を省く |
「散らばった資料を1か所にして、そこだけで会話する」——プロジェクト単位の作業に効きます。
FAQ
Q. 誰が使えますか? A. Microsoft 365 Copilot または Copilot Chat のライセンスを持つユーザーです。作成にはSharePointまたはOneDriveのライセンスも必要です。Microsoft 365 Personal・Family・Premiumのサブスクライバーも利用できます。
Q. どこにありますか? A. microsoft365.com にサインインし、左上のアプリ起動ツール(ワッフルメニュー)から [Notebooks] です。
Q. Web検索はできますか? A. できません。 ノートブックと、追加した参照のみを使います。
Q. フォルダごと追加すれば全部読んでくれますか? A. 最大300ファイルまでです。共有場所を追加した場合、プロンプトに最も関連する300件が選ばれます。確実に含めたいファイルは、直接ノートブックに追加してください。
Q. グラフを作れますか? A. 作れません。 ノートブック内での画像生成やデータの可視化には対応していません。
Q. 削除したノートブックは戻せますか? A. 現時点では戻せません。 削除は恒久的です。ごみ箱による復元は開発中とされています。
Q. メールやTeamsのチャットも読みますか? A. 読みません。 OneDrive全体・メール・Teamsチャット・Webにはアクセスせず、追加した参照のみを使います。
まとめ
- Copilot Notebooksは、追加した資料だけを根拠に答えさせる作業場
- Copilot Chatのライセンスでも使える(作成にはSharePoint/OneDriveのライセンスも必要)
- 対応形式は .docx/.pptx/.xlsx/.pdf/.page/.loop/OneNoteページ
- 上限は300ファイル。 重要な資料は直接追加する
- Web検索はしない。 最新情報が要るなら別の機能へ
- 削除は取り消せない(ごみ箱は開発中)
- OneDrive全体・メール・Teamsチャットは見ない。 範囲を自分で管理できる
次に読む:Copilotのライセンスの違い/Copilotのエージェントとは?
※機能・制限・ライセンス条件は変更されることがあります。最新の情報はMicrosoftの公式ヘルプでご確認ください。
出典
- Microsoft公式「Get started with Microsoft 365 Copilot Notebooks」(2026年7月26日確認)
- Microsoft公式「How Microsoft 365 Copilot Notebooks works」(2026年7月26日確認)
最終更新:2026年7月26日/fondantAI編集部
