ExcelのCopilotは、ブックを作り、直すための機能です。 公式によると、テーブル・グラフ・ピボットテーブル・数式といったExcelのツールを使って依頼を実行します。
大事な点があります。Copilotは、Excelの組み込み機能を使って更新します。 そのため、出てきたものは編集可能なままで、何が変更されるかは自分の管理下にあります。
この記事の要点
- 編集・計画・チャットの3モードがある。既定は編集モード
- 計画モードなら、実行前に手順を確認できる
- 実行中でも、Stopボタンで止められる
何ができるか
公式に挙げられているのは8つです。
| できること | 中身 |
|---|---|
| ワークシートの編集 | シートの追加・名前変更・削除、セルと範囲の変更、条件付き書式・データ検証・罫線・スタイル |
| データと数式の生成 | 複数シートにまたがる計算と数式、データの要約 |
| グラフ・ピボット・図形の作成 | ソースデータへの編集可能なリンク付き。 ダッシュボードやテンプレートをゼロから |
| インサイトの特定 | 質問すると、グラフ・ピボット・要約・傾向・外れ値として示す |
| ハイライト・並べ替え・フィルター | 重要なデータに絞り込む |
| Web検索 | 出典への引用付きで、ウェブから情報を取得する |
| 他のブックからの取り込み | OneDrive・SharePoint、またはPC上のExcelブックから |
| 繰り返し作業の実行 | カスタムスキルで、よくある処理の進め方を定義できる |
6番目に注目してください。
WordのCopilotは「外部ツールに接続しない」と明記されていますが、ExcelのCopilotはWeb検索ができます。 しかも出典の引用付きです。同じCopilotでも、アプリによって範囲が違います。
3つのモード
この記事でいちばん重要な部分です。
| モード | 挙動 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 編集(既定) | ブックを直接編集する | データの再形成、シートの結合、複数要素のレポート作成 |
| 計画 | 即座に実行せず、計画を作る。 確認してから開始 | 重要なブック/複雑な作業 |
| チャット | 変更を加えず、分析とインサイトだけ返す | 中身を知りたいだけのとき |
既定は編集モードです。 つまり、何も設定しなければ、そのままブックが書き換わります。
計画モードを使う
公式の説明です。
計画モードは、タスクを完了するための構造化されたアプローチを作成します。即座に動作するのではなく、Copilotが計画を生成するため、開始前にアプローチを確認して確定できます
大事なブックを扱うなら、これを先に使ってください。
確認すべき点:
- 触るシートが合っているか
- 元データを上書きしようとしていないか
- 想定と違う集計軸を使っていないか
- 手順の数が多すぎないか(多いほど、途中でずれます)
「実行してから戻す」より、「実行前に直す」ほうが圧倒的に速いです。
チャットモードを使う
ブックを変えたくないときの選択肢です。
- この表の傾向を教えて
- 外れ値はどれ?
- この数字、どこがおかしいと思う?
「聞くだけ」で済む用件は、これで足ります。
開き方と実行中の操作
開き方:Excelの右下にあるCopilotアイコンを選ぶ。
プロンプトを送ると、公式によれば次のように進みます。
- Copilotがタスクを分析し、段階的な計画を作る
- 編集モードでは、ブック内で計画を実行する
- 結果をレビューし、意図に合っているか評価する
- 推論の過程をペインで見られ、変更がリアルタイムで反映される様子も見える
止め方
これは最初に覚えてください。
いつでも停止または一時停止するには、チャット入力欄の右下にあるStopボタンを選択します
「思っていたのと違う」と気づいた瞬間に止められます。 最後まで待つ必要はありません。
頼み方のコツ
自動でブックを書き換える機能なので、指示は具体的にしてください。
曖昧な例:
売上を分析して
具体的な例:
Sheet1のA〜F列の売上データについて、新しいシートを作って、月別・商品カテゴリ別のピボットテーブルを作成してください。 ・元のSheet1は変更しないでください ・金額は3桁区切りで表示 ・合計行を最下部に入れてください
「新しいシートを作って」「元データは変更しないで」を入れるのが要点です。 これだけで、事故の大半は防げます。
必ず確認すること
Copilotが作ったブックは、開いて確認するまでが作業です。
- 数値の検算:合計・件数・最大最小の3点を、手元の数字と照合する
- 数式が入っているか:セルをクリックして数式バーを見る
- 参照範囲:新しい行を足したときに範囲から漏れないか
- 元データが変わっていないか:意図せず上書きされていないか
特に4つ目です。 編集モードは直接書き換えるので、重要なブックはコピーで試してください。
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対応しているのは、Excel for Microsoft 365/Mac版/iPad版/Excel Web Appです。
表示されないときの原因は、公式に示されています。
Word、Excel、PowerPoint、OneNote で Copilot が表示されない場合、Microsoft 365 サブスクリプションに含まれていないか、組織の設定により利用できない可能性があります
個人の設定ではなく、ライセンスと組織設定の問題です。会社のPCなら管理者に確認してください。
繰り返し作業を型にする
あまり知られていない機能です。
カスタムスキルを使うと、よくある処理をCopilotがどう進めるべきかを定義できます。
毎月の集計、決まった形式のレポート——手順が決まっている作業ほど効きます。 考え方はClaudeのスキル機能と近いものです。
他のOfficeとの比較
同じOfficeの中でも、AIの選択肢は1つではありません。
| ExcelのCopilot | ClaudeのExcel連携 | |
|---|---|---|
| Web検索 | できる(引用付き) | — |
| モード | 編集・計画・チャットの3つ | — |
| 特徴 | 段階的な計画を立てて実行 | セル単位の引用で回答 |
| 他ブック参照 | OneDrive・SharePoint・PC上 | コネクタ経由 |
どちらも「数式の依存関係を壊さない」ことを重視した設計です。使えるライセンスで選ぶのが現実的です。
FAQ
Q. 無料で使えますか? A. Microsoft 365のサブスクリプションまたはCopilotのライセンスが必要です。表示されない場合は、含まれていないか組織の設定によるものです。
Q. 勝手にブックが書き換わりませんか? A. 既定は編集モードなので、そのまま書き換わります。 心配な場合は計画モードにして、実行前に手順を確認してください。
Q. 途中で止められますか? A. 止められます。チャット入力欄の右下のStopボタンで、停止または一時停止できます。
Q. ブックを変えずに分析だけできますか? A. チャットモードを使ってください。変更を加えずに分析とインサイトを返します。
Q. Web検索はできますか? A. できます。出典への引用付きで情報を取得します。Wordとは違う点です。
Q. 他のExcelファイルのデータを使えますか? A. 使えます。OneDrive・SharePointに保存したブック、またはPC上のブックから取り込めます。
Q. 作られた数式は編集できますか? A. できます。Excelの組み込み機能を使って更新されるため、内容は編集可能なまま保たれます。
まとめ
- ExcelのCopilotは、Excelの組み込み機能を使ってブックを作り直す機能。出力は編集可能なまま
- モードは3つ。既定は編集モード=そのまま書き換わる
- 重要なブックは計画モードで、実行前に手順を確認する
- Stopボタンでいつでも止められる
- Web検索ができる(引用付き)。 Wordとの違い
- 指示に「新しいシートを作って」「元データは変更しないで」を入れる
- 数値の検算と元データの確認までが作業
次に読む:WordのCopilotの使い方/PowerPointのCopilotで資料を作る方法
※機能・モード・ライセンス条件は変更されることがあります。最新の情報はMicrosoftの公式ヘルプでご確認ください。
出典
- Microsoft公式「Welcome to Copilot in Excel」(2026年7月26日確認)
最終更新:2026年7月26日/fondantAI編集部
