長い資料が読ませられない理由は、2つあります。 1回にアップロードできる量の上限と、アカウント全体の保存容量の上限です。

後者は見落とされます。 Geminiには「ファイルをアップロードするには、データを削除してください」という専用のエラーまで用意されています。

この記事の要点

  • 上限は**「1回あたり」と「保存容量」の2種類**
  • Geminiは1プロンプト10ファイル/1ファイル100MB(動画は2GB)
  • 形式が対応していても、中身の一部は入らない

⚠️ 以下は2026年8月12日にGoogle公式ヘルプで確認した内容です。本記事で確認できたのはGeminiアプリとNotebookLMの上限のみです。

上限は2種類ある

① 1回のアップロードの上限

Geminiアプリの場合です。

項目上限
同一プロンプトのファイル数最大10個(状況により制限がかかる場合あり)
ファイルサイズ1ファイル100MBまで(動画のみ2GBまで)
動画の長さ合計5分(Google AI Pro/Ultraで合計1時間
音声の長さ合計10分(Pro/Ultraで合計3時間
ZIPファイル最大10個のファイル、合計100MB動画・音声は含められない
コードフォルダ/GitHubリポジトリ1チャットに1つ5,000ファイル・合計100MBまで

フォルダをアップロードする場合、フォルダ内の各ファイルが10個の上限にカウントされます。 「フォルダごと1個」ではありません。

ZIPに動画や音声を入れられないのも、知らないと詰まる点です。

② アカウントの保存容量の上限

これが本題です。 公式にこう書かれています。

Geminiアプリで保存できるデータの容量には上限があります。 対象となるのは、これまでのGeminiアプリアクティビティにより保存されたデータ(チャットやアップロードしたファイルなど)です。

そしてこの上限は、GoogleドライブやWorkspaceの保存容量とは別に設定されています。

上限に達すると、保存容量が確保されるまでファイルをアップロードできなくなります。 そのときに出るのが「ファイルをアップロードするには、データを削除してください」というエラーです。

🔍 編集部の本音 「ドライブは空いているのにアップロードできない」という状況が起こり得る、ということです。AIアプリ側に別の容量枠があるという発想がないと、原因にたどり着けません。過去のチャットに大きなファイルが残っていないかを疑ってください。

履歴やファイルの整理についてはAIの履歴・データを削除する方法も参考になります。

NotebookLMの場合

資料を大量に読ませるなら、こちらが本命です。

項目上限
1つのソースの語数最大500,000語
ファイルサイズ200MBまで
ソースの数最大50個(無料ユーザー)

50万語は、通常の業務資料であればまず超えません。 詳しくはNotebookLMに資料を読ませる方法にまとめています。

形式が対応していても、入らないものがある

ここが読み落としの最大の原因です。 NotebookLMの公式には、次のように明記されています。

入らないもの内容
脚注・コメントGoogleファイルの脚注やコメントはインポートされない
タブの区別複数タブのドキュメント/スプレッドシートは1つのソースとして取り込まれる
Webページの画像・動画HTMLのテキストコンテンツのみが取得される
ペイウォールのページサポートされていない

議論の経緯がコメント欄にある資料は、読まれていません。 レビュー履歴を残す文化の会社ほど、ここで落ちます。

図表が本体の資料も同様です。 テキストだけ抜かれるので、図はPDFや画像として別に渡す必要があります。

※これはNotebookLMの公式記載です。他のサービスでも同じとは限りませんが、「対応形式=中身が全部入る」ではないという前提は共通して持っておくべきだと思います。

読ませる手順

ここからは編集部の提案です(公式が推奨する手順ではありません)。

1. 分ける前に、目次を作らせる

いきなり全部読ませないでください。 まず構成を出させて、どこが重要かを自分で決めます。

分量が多いときは、マインドマップのように構造を可視化する機能を使うと早いです。

2. 分割は「意味の切れ目」で

ページ数で機械的に切らないでください。 章や節の境目で分けます。

中途半端に切ると、前提が抜けた状態で読まれます。 「第3章だけ渡したら、第2章で定義した用語が分からない」という事故が起きます。

3. 渡す順番を決める

順番渡すもの
1用語の定義・前提が書かれた部分
2本題
3補足資料

定義を先に渡すと、精度が上がります。

4. 確認は「原文に戻れる形」で聞く

要約を鵜呑みにしないための質問の仕方です。

  • この結論の根拠はどこに書いてありますか」(該当箇所を示させる)
  • この資料に書かれていないことを答えていませんか
  • 例外や但し書きはありますか

3つ目が効きます。 制度や契約の資料では、但し書きに本質があることが多いためです。

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うまくいかないときの切り分け

症状疑うところ
アップロードできない保存容量の上限(ドライブとは別枠)
ファイルが弾かれるサイズ(100MB/200MB)個数(10個/50個)
ZIPが通らない動画・音声が入っていないか
内容が薄い図やコメントが落ちていないか
Webページが読めないペイウォールの有無
前提が抜けた回答になる分割位置が悪い

上3つは上限の問題、下3つは中身の問題です。 分けて考えると原因が早く見つかります。

社内資料を扱う前に

Googleドライブから追加する場合、条件があります。

  • [アクティビティの保存]をオンにし、Google WorkspaceをGeminiアプリに接続する必要がある
  • 仕事用・学校用アカウントでは、組織のWorkspace管理者がGeminiでのアプリ使用を有効にする必要がある

「ドライブから追加」が出てこないなら、管理者設定を確認してください。

そしてそもそも入れてよい資料かどうかの判断が先です。判断軸はAIに社内情報を入れていい?にまとめています。業務での使い方は事務職の仕事はAIでどう変わる?、実務への落とし込みは学んだAIスキルを仕事で使う方法もどうぞ。

FAQ

Q. 何ファイルまで一度に渡せますか? A. Geminiアプリでは同一プロンプトに最大10個です(状況により制限がかかる場合があります)。フォルダを渡すと中の各ファイルがカウントされます。 NotebookLMは最大50ソース(無料ユーザー)です。

Q. ファイルサイズの上限は? A. Geminiは1ファイル100MB(動画のみ2GB)、NotebookLMは200MBです。

Q. ドライブに空きがあるのにアップロードできません。 A. Geminiアプリの保存容量は、GoogleドライブやWorkspaceとは別枠です。上限に達すると「ファイルをアップロードするには、データを削除してください」と表示されます。過去のチャットやアップロード済みファイルを整理してください。

Q. ZIPでまとめて渡せますか? A. 渡せますが、最大10ファイル・合計100MBまでです。動画ファイルと音声ファイルは含められません。

Q. 資料を読ませたのに、大事な部分が反映されません。 A. 脚注・コメント・図が落ちている可能性があります(NotebookLMの公式記載)。Webページはテキストのみが取得され、ペイウォールのページは非対応です。

Q. ChatGPTやClaudeの上限は? A. 本記事では確認していません。 各社の公式ヘルプでご確認ください。

Q. 中立の立場で「分割しなくていい」と言うこともありますか? A. あります。上限に収まる資料なら、まとめて渡したほうが文脈が保たれます。 当サイトはAIツールを運営しておらず、提携の有無で評価を変えていません。分割は上限を超えるときの手段であって、常に良いわけではありません。

まとめ

  • 上限は**「1回あたり」と「アカウントの保存容量」の2種類**
  • Geminiは1プロンプト10ファイル/100MB(動画2GB・5分、Pro/Ultraで1時間)
  • ZIPに動画・音声は入れられない
  • NotebookLMは50万語/200MB/50ソース(無料)
  • 脚注・コメント・図・ペイウォールのページは入らない(NotebookLM公式)
  • 分割は意味の切れ目で。定義を先に渡す
  • 確認は「根拠はどこか」「但し書きはあるか」と聞く

次に読む:NotebookLMに資料を読ませる方法Geminiでできること全ガイド


※仕様・上限は変更されることがあります。最新の情報は各社の公式ヘルプでご確認ください。

出典

最終更新:2026年8月12日/fondantAI編集部