Copilotには、PDF・Word・Excel・PowerPointなどのファイルをそのまま渡して、中身について質問できます。 ただし、ここで一度つまずく人が多いところがあります。「Copilot」と呼ばれるものが複数あり、渡せるファイルの種類も上限も別々だからです。

Microsoftの公式ヘルプ自体、無料のCopilotとMicrosoft 365 Copilotでページが分かれています。この記事では、そこを最初に整理してから、手順・上限・うまくいかないときの直し方の順に進みます。

この記事の要点

  • 無料のCopilotは、1回の会話に最大20ファイル・1ファイル50MBまで
  • Microsoft 365 Copilotは対応形式そのものが別(コードやログまで読める)
  • 長い資料は、先頭と末尾に注意が寄って中間が薄くなることがある

まず「どのCopilot」かを確認する

ここを飛ばすと、調べた上限が自分の環境と合いません。

呼び名どこで使うかこの記事での呼び方
Microsoft Copilotcopilot.microsoft.com、Windows、Edge無料のCopilot
Microsoft 365 Copilot(職場・学校)会社が契約したライセンスで、Word・Excel・Teamsなどの中365版(法人)
Microsoft 365 Personal / ファミリ / Premium個人向けサブスクのWord・Excelなどの中365版(個人)

自分がどれを使っているか分からない場合は、Copilotのライセンスの違い|自分がどれか確認する方法で確認できます。

以降、上限の数値は「無料のCopilot」の話です。 365版は公式ページが別で、後半の章で扱います。

無料のCopilotに渡せるもの

公式に記載されている形式です。

種類形式
ドキュメントPDF、DOCX、XLSX、PPTX
画像PNG、JPEG、PJP、JFIF
テキスト・マークアップTXT、TEXT、JSON、CSV、MD

日常の仕事で使うものはひととおり入っています。逆に言えば、ここにない形式は変換してから渡す必要があります。

上限は2つだけ

対象上限
1回の会話でアップロードできるファイル数最大20個
1ファイルのサイズ50MBまで

数値としてはこれだけです。動画や音声の分数制限のような、細かい区分はありません。 このあたりはGeminiと考え方が違うところで、比べたい場合はGeminiにファイルを読み込ませる方法にまとめています。

🔍 編集部の本音 検索で出てくる「3MBまで」「合計20MBまで」といった数字は、別製品(セキュリティ向けのCopilot)のページの値が混ざっていることがあります。上限を調べるときは、自分が使っている製品の公式ページかどうかを先に見てください。

読み込ませる手順

公式に案内されている手順は4ステップです。

  1. [開く] アイコン(+) を押す
  2. [イメージまたはファイルの追加] を選ぶ
  3. ファイルピッカーから、渡したいファイルを選ぶ
  4. ファイルについての質問を書いて送信する

アップロードされると、ファイルはチャットに添付ファイルとして表示されます。同じ会話の中なら、そのファイルについて何度でも追加で質問できます。

ファイルだけ投げないでください。 「この資料をどうしたいのか」を一緒に書かないと、無難な要約が返って終わります。公式のプロンプト例も、「このレポートの要約と、上位3つの推奨事項を出して」のように、やってほしいことまで書く形になっています。

Microsoft 365 Copilot(365版)の場合

会社や個人サブスクのCopilotは、そもそも対応形式の一覧が別です。無料のCopilotより幅が広く、コードや設定ファイル、ログまで含まれます。

職場・学校のライセンスの場合

Copilot Chat・ページ・ノートブック・作成に適用される形式です。主なものを挙げます。

やりたいこと形式
文書の作成.docx、.doc、.docm、.pdf、.txt、.rtf、.md、.html、.htm
データ分析・表計算.xlsx、.xls、.xlsm、.csv、.tsv
情報の要約.docx、.doc、.pptx、.pdf、.html、.loop、.md、.eml、.msg
画像の理解・分析.png、.jpg、.jpeg、.gif、.bmp、.tiff
コード開発.js、.py、.java、.cs、.cpp、.php、.sql、.sh ほか
設定・マークアップ.json、.xml、.yaml、.yml、.ini、.config
システムログ.log

注目してほしいのは .eml.msg です。メールファイルをそのまま要約に回せます。無料のCopilotの一覧には入っていません。

個人向けサブスク(Personal・ファミリ・Premium)の場合

こちらはOneDriveに保存したファイルと、Officeアプリの中での連携が中心になります。

アプリ扱える形式
Word.docx、.doc、.pdf、.txt、.rtf、.html、.htm
Excel.xlsx、.xlsm、.xlsb(OneDriveに保存されたブック
PowerPoint.pptx、.ppt、.pdf、.docx
Outlook.docx、.pdf、.pptx(添付ファイルの参照)
OneNoteアップロード不要(ページ上の内容と直接連携)

Excelは「OneDriveに格納されているブックを分析する」と明記されています。ローカルに置いたままのファイルは対象外という点が、つまずきどころです。アプリごとの使い方はExcelのCopilotの使い方WordのCopilotの使い方にまとめています。

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アップロードできないときの4つの確認

公式のトラブルシューティングは、この順に見ていく形になっています。

①形式を変換する

サポートされていない形式なら、変換すれば通ります。公式が挙げている例です。

  • Word:.doc → .docx として保存し直す
  • Excel:複雑な .xlsm → .xlsx に書き出す
  • プレゼン:.odp(OpenDocument)→ .pptx として保存
  • それ以外の多くの形式:.pdf か .docx で保存してみる

②アクセス許可を確認する

自分にそのファイルの権限がない、またはアクセスが制限されている場合、Copilotはアップロードをブロックすることがあります。 共有フォルダの資料で止まるときは、まずここを疑ってください。

③ファイルの場所を確認する

ローカルパスはサポートされていません。 使えるのは、アップロードしたファイルか、クラウドに置いてあるファイルだけです。パスを文章で貼っても読みに行ってくれません。

④分割する

長いドキュメント、大きなPDF、数式が多いスプレッドシートは、小さく分けて個別に渡すよう案内されています。理由は次の章のとおりです。

「読めているつもり」を防ぐ

ここが、上限より重要かもしれません。

公式ヘルプに、大規模言語モデル(大量の文章を学んだAI、くらいの理解でOKです)はファイルの先頭と末尾にあるコンテンツを優先する傾向があると書かれています。そのため、長いファイルでは中間部分にあまり注意が向いていない結果が返る可能性があるとされています。

止まらずに答えが返ってくるぶん、こちらのほうが厄介です。読めていないのに、読めた顔で返ってきます。

もうひとつ、公式の説明で押さえておきたい区別があります。

  • 長い資料の中の特定のトピックを聞く場合:ふつう、長さは結果に影響しない
  • 長い資料の要約を頼む場合:出力に資料全体の文脈が必要になる=長さが効いてくる

つまり、「探す」は長くても平気、「まとめる」は長さがそのまま弱点になるということです。

確かめ方と、公式が勧める渡し方

信じる前に、ひとつ聞いてください。

この資料の見出しを、出てくる順にすべて挙げてください。

見出しが実際と合っていれば読めています。 抜けがあれば、その先の回答も疑ってください。

公式が勧めている対処は2つです。

  • 分割する:長い資料は小さく分けて、別々に渡す
  • まとまりごとに要約する:章を個別のファイルに貼り、セクションごとに要約させる

なお公式には、ドキュメント内の特定のセクションやページ範囲をCopilotに指定できる機能に取り組んでいるとも書かれています。現時点では、こちらで区切って渡すのが確実です。同じ考え方はChatGPTにファイルを読み込ませる方法にもまとめています。

渡したファイルはどう扱われるか

社内資料を入れる前に、気になるところだと思います。無料のCopilotについて、公式に2点の記載があります。

  • 共有したファイルは、最大18か月間保存されたのち、自動的に削除される
  • Microsoftは、モデルの学習のためにアップロードしたファイルの内容を使用しない

「学習に使われない」と「保存されない」は別の話です。一定期間は保存されているという前提で判断してください。

そのうえで、渡す前に見ておきたいのはこのあたりです。

  • 顧客情報・個人が特定できる内容は、削るか置き換える
  • 未公開の数字・契約書・社外秘の資料は、所属先のルールを先に確認する
  • 他社から預かった資料は渡さない

社名を「A社」に置き換えれば成立する相談は、実際かなりあります。データの扱いの考え方はAIと個人情報・プライバシーにまとめています。

FAQ

Q. 何個まで一度に渡せますか? A. 無料のCopilotで、1回の会話に最大20個です。1ファイルは50MBまで

Q. 会社のCopilotでも同じ上限ですか? A. Microsoft 365 Copilotは公式ページ自体が別で、対応形式の一覧も異なります。ファイル数・サイズの数値は、無料のCopilotのページに記載されているものです。

Q. Excelのファイルを分析させたいのに読んでくれません。 A. 個人向けサブスクのCopilotでExcelを分析する場合、対象はOneDriveに保存されたブックです。また、ローカルパスはサポートされていません

Q. 対応していない形式のファイルはどうすればいいですか? A. 変換してください。.doc→.docx、.xlsm→.xlsx、.odp→.pptx、それ以外は**.pdfか.docx**で保存し直すのが公式の案内です。

Q. 長いPDFを要約させたら、内容が抜けている気がします。 A. その可能性はあります。公式に、先頭と末尾が優先され、長いファイルの中間への注意が薄くなる場合があると書かれています。分割するか、章ごとに要約させてください。

Q. アップロードしたファイルは学習に使われますか? A. モデルの学習には使用しないと明記されています。 ただし最大18か月間は保存されます。機密資料の判断は、この2つを分けて考えてください。

Q. 無料のCopilotで足りますか? A. 資料を1本渡して要約・相談する使い方なら、多くの場合は無料で事足ります。有料が効いてくるのは、Officeアプリの中でファイルを開いたまま作業させたいときです。日常的にWordやExcelで手が止まっているなら、そこは先行投資の価値があると思います。Copilot全体でできることはCopilotでできること全ガイドにまとめています。

まとめ

  • 「どのCopilotか」を先に確認する。 対応形式も上限も別
  • 無料のCopilotは1会話20ファイル・1ファイル50MBまで
  • 365版は**.eml/.msgやコード・ログまで**対象が広い
  • 通らないときは形式変換 → 権限 → 場所(ローカルパス不可)→ 分割の順に確認
  • 長い資料は先頭と末尾が優先される。 「見出しを順に挙げて」で確かめる
  • ファイルは最大18か月保存・学習には不使用

次に読む:Copilotでできること全ガイド事務職の仕事はAIでなくなる?


※対応形式・上限・提供条件は変更されることがあります。最新の情報はMicrosoftの公式ヘルプでご確認ください。

出典

  • Microsoft公式「Microsoft Copilotでのファイルのアップロード」(2026年8月9日確認)
  • Microsoft公式「Microsoft 365 Copilot でサポートされているファイル形式」(2026年8月9日確認)
  • Microsoft公式「参照とドキュメントの長さが Copilot 応答に与える影響」(2026年8月9日確認)

最終更新:2026年8月9日/fondantAI編集部