ClaudeのExcelアドインは、無料プランでは使えません。 対応はPro・Max・Team・Enterpriseです。

そしてマクロとVBAには対応していません。 既存の業務ファイルがマクロで動いているなら、そこは対象外になります。

この記事の要点

  • 対応はPro・Max・Team・EnterpriseExcel 2016/2019の永続ライセンスは非対応
  • マクロ・VBA・データテーブルは非対応
  • 公式がプロンプトインジェクションのリスクを明記している

⚠️ 以下は2026年8月12日にClaude公式ドキュメントで確認した内容です。参照したページはURLが日本語ですが、本文は英語で記載されています(訳は編集部によるものです)。

何ができるのか

Excelを離れずに、開いているワークブックを対象に作業できます。

できること補足
ワークブックについて質問するセルレベルの引用付きで回答が返る
前提値を調整する数式の関係を保ったまま
エラーの特定と解決根本原因まで
モデルの生成・テンプレートへの入力新規作成も可
複数タブのワークブックでの作業シートをまたげる
コネクタ経由の外部データS&P Global、LSEG、Daloopa
スキルの自動適用有効化してあるもの

「セルレベルの引用」が実務では効きます。 どのセルを根拠に答えたかが示されるので、検証の手間が減ります。

数式の関係を保ったまま前提値を変えられる点も、モデルを扱う人には大きいはずです。

使う前に確認する条件

対応プラン

Pro、Max、Team、Enterpriseで一般提供されています。無料プランは含まれていません。

対応バージョン

環境条件
Excel on the web利用可
Excel on WindowsMicrosoft 365サブスクリプション、ビルド 16.0.13127.20296以降
Excel on Macバージョン 16.46以降、ビルド 21011600以降

動かない環境

ここを先に確認してください。

  • Excel 2016 および 2019 の永続ライセンス/ボリュームライセンス
  • Excel on iPad — アドインが SharedRuntime のサポートを必要とするが、iPadは提供していないため
  • Excel on Android
  • SharedRuntimeのしきい値を下回る、古いMicrosoft 365 Excelのビルド

買い切り版のOfficeを使っている職場では動きません。 サブスクリプション版かどうかが分かれ目です。

導入手順

個人で入れる場合

  1. Microsoft AppSource の「Claude for Microsoft 365」のページを開く
  2. **「Get it now」**を選んでインストール
  3. Excelを開き、アドインを有効化して、Claudeアカウントでサインイン

組織に展開する場合(管理者)

Microsoft 365 管理センターから展開できます。Settings → Org Settings → User owned apps and services「Let users access the Office Store」を有効にしたうえで、統合アプリから配布する流れです。

使えない機能

公式に「非対応」と明記されているものです。

  • データテーブル
  • マクロおよびVBAの操作

マクロが非対応なのは、実務では大きい制約だと思います。 長年使われている業務ファイルほど、VBAで組まれている可能性が高いためです。

そして「推奨されない用途」も挙げられています。

推奨されない用途
人によるレビューを経ない最終的なクライアント提出物
検証を伴わない監査上重要な計算
適切な統制のない、機密性の高いデータや規制対象データを含むモデル

いずれも「検証・統制なしで使うな」という趣旨です。 使うこと自体を否定しているのではなく、確認の工程を省くなという話です。

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公式が明記するリスク

この項目は、そのまま伝える価値があると判断しました。

公式ドキュメントには、プロンプトインジェクションのリスクについて次のように書かれています。

信頼できるスプレッドシートでのみ使用してください。 外部ソースのファイルには、アドインを操作してデータを抽出させたり、レコードを変更させたり、破壊的な動作を行わせる隠れた指示が含まれている可能性があります。

該当し得るファイルの例として、ダウンロードしたテンプレート、ベンダーから受け取ったファイル、データインポートが挙げられています。

さらに踏み込んだ記載があります。

テストにより、検証を経ずに動作を許可した場合、Claude for Excelが機密情報の抽出、重要データの変更、破壊的な動作を行うよう操作され得るシナリオが特定されている。

そのうえで、Claudeがリスクのある操作を提案する場合は、実行前に確認が求められるとされています。特に外部ソースのファイルについては、確認を注意深くレビューするよう案内されています。

🔍 編集部の本音 提供元が自ら「テストで操作され得るシナリオが見つかっている」と書くのは、正直かなり率直だと思います。隠さずに書いてあるぶん、こちらは対処できる。 逆に言えば、取引先から送られてきたExcelをそのまま開いて丸ごと任せる、という使い方は避けるべきだということです。

仕組みそのものはプロンプトインジェクションとは?で解説しています。

安全に使うために

公式のベストプラクティスは4つです。

  1. 作業を最終化する前に、必ず変更をレビューする
  2. 広範囲の編集を依頼する前に、信頼できるワークブックのコピーから始める
  3. 変更したい内容を具体的に伝える
  4. 出力が組織の基準と自分の判断に合致するか検証する

2つ目が特に実務的です。 いきなり本番ファイルで試さない。コピーで動作を確認してから、という順番です。

社内データを扱う際の判断軸AIに社内情報を入れていい?、経理業務での使いどころは経理の仕事はAIでどう変わる?、事務全般は事務職の仕事はAIでどう変わる?にまとめています。

FAQ

Q. 無料プランで使えますか? A. 使えません。 公式に Pro、Max、Team、Enterprise で一般提供と記載されています。

Q. 買い切り版のExcelでも動きますか? A. 動きません。 Excel 2016および2019の永続ライセンス/ボリュームライセンスは非対応です。Microsoft 365のサブスクリプションが必要です。

Q. iPadで使えますか? A. 使えません。 アドインが SharedRuntime のサポートを必要としますが、iPadはこれを提供していないためです。Androidも非対応です。

Q. マクロ付きのファイルで使えますか? A. マクロとVBAの操作は非対応と明記されています。データテーブルも非対応です。

Q. 取引先からもらったExcelで使っても大丈夫ですか? A. 注意が必要です。 公式に「信頼できるスプレッドシートでのみ使用」と記載され、ダウンロードしたテンプレートやベンダーのファイルに隠れた指示が含まれ得ると警告されています。リスクのある操作の前には確認が求められるので、その確認を注意深く読んでください。

Q. 監査資料の計算に使えますか? A. 検証なしでの使用は推奨されていません。 「監査上重要な計算を検証なしに行うこと」が、推奨されない用途として明記されています。

Q. 中立の立場で「導入しなくていい」と言うこともありますか? A. あります。業務ファイルがマクロ中心なら、そもそも対象外です。 また買い切り版のOfficeを使っている職場では動きません。当サイトはAIツールを運営しておらず、提携の有無で評価を変えていません。環境の条件を先に確認してください。

まとめ

  • 対応はPro・Max・Team・Enterprise無料プランは非対応
  • Excel 2016/2019の永続ライセンス、iPad、Androidでは動かない
  • マクロ・VBA・データテーブルは非対応
  • セルレベルの引用付きで回答し、数式の関係を保ったまま前提値を変えられる
  • 公式がプロンプトインジェクションのリスクを明記。テストで操作され得るシナリオが特定されている
  • 外部から受け取ったファイルでの利用は慎重に。確認画面をよく読む
  • 使うならコピーから始め、最終化前に必ずレビュー

次に読む:Claudeを仕事で使う方法プロンプトインジェクションとは?


※仕様は変更されることがあります。最新の情報はClaudeの公式ドキュメントでご確認ください。参照ページは英語で記載されているため、重要な判断をする場合は原文もあわせてご確認ください。

出典

最終更新:2026年8月12日/fondantAI編集部