Claudeは、Anthropic社が提供する対話型AIです。自然な日本語と長文の扱いに定評があり、いまはチャットだけでなく、資料を覚えさせる「Projects」、成果物をその場で形にする「Artifacts」、開発者向けの「Claude Code」、ブラウザ操作の自動化まで、仕事全体を任せられる機能がそろっています。 この記事では、Claudeでできることを全機能まとめて整理し、料金プランの違い、苦手なこと、仕事での使いこなしのコツまで解説します。
この記事の要点
- できることは大きく8つ:チャット/Projects/Artifacts/メモリ/スキル/コネクタ/Claude Code/ブラウザ操作
- 料金は「Free → Pro(月20ドル)→ Max」の段階制。Web検索・メモリ・コネクタ・拡張思考は無料の範囲
- 苦手なこともある(画像の生成は不可など)。得意な「読む・書く・作る」に寄せて使うのがコツ
Claudeとは:文章に強い対話型AI
Claudeは、ChatGPTやGeminiと並ぶ主要な対話型AIのひとつです。持ち味は読みやすい日本語、長い文章でも崩れない一貫性、指示への忠実さ。長い資料を読み込んで要点を拾ったり、トーンをそろえた文章を書いたりする「読む・書く」の実務に強く、そこから機能が広がってきました。
中身のAIモデルにはいくつかの段階があります(高性能な上位モデルと、速くて軽いモデル、という考え方です)。モデル名や版番号は数ヶ月ごとに変わるので、この記事では追いかけません。今の現行モデルが知りたいときは、毎月更新している主要AIの現行モデルまとめを見てください。
料金プラン:違いは「使える量」
Claudeの料金は3段階です(2026年8月12日に公式で確認。ドル建てのため円換算は為替で変わります。表示価格に税は含まれません。最新は公式の料金ページで確認を)。
| プラン | 月額 | 公式に挙げられている中身 |
|---|---|---|
| Free | $0 | Web・iOS・Android・デスクトップでのチャット、コード生成とデータの可視化、Web検索、会話をまたぐメモリ、ファイルの作成とコード実行、デスクトップ拡張、SlackとGoogle Workspaceの接続、コネクタ(リモートMCP)、拡張思考 |
| Pro | $20(年間契約なら実質**$17**・$200前払い) | Freeの全部+使用量の増加、Claude Code、Claude Cowork、Claude Design、Claude Science、無制限のプロジェクト、Research、使えるモデルの拡大、Claude for Microsoft 365 |
| Max | $100〜 | Proの全部+Proの5倍または20倍の使用量、全タスクで高い出力上限、先進機能への早期アクセス、混雑時の優先アクセス |
注目してほしいのは無料の範囲です。 Web検索・メモリ・コネクタ・拡張思考・ファイル作成まで、公式の無料欄に入っています。「有料でないと何もできない」タイプではありません。
有料で解禁される代表は、Claude Code / Cowork / Design / Scienceと、プロジェクトの無制限化です。つまり**「使う量」と「作業を任せる系の製品」**が課金の分かれ目になります。ほかのAIツールも含めた課金の考え方はAIツールの料金比較にまとめています。
上限の仕組みそのもの(5時間ごと+週ごとの2層で、全製品が同じ枠を使う)はClaudeの利用上限とリセットで詳しく扱っています。
Claudeでできること:全機能ガイド
2026年7月時点で、Claudeの主要な機能は次の8つです。
| 機能 | ひとことで言うと |
|---|---|
| チャット | 質問・文章作成・ファイル読み込みの基本 |
| Projects | 資料や前提を覚えさせて、続きから話せる作業部屋 |
| Artifacts | 文書やスライド案、動くアプリをその場で形にする |
| メモリ | 会話をまたいであなたのことを覚えておく |
| スキル | 繰り返し作業の手順書をパッケージ化する |
| コネクタ | 外部のサービスやデータとつなぐ |
| Claude Code | コードを書き、作業を代行する開発者向けエージェント |
| Claude in Chrome | ブラウザ操作を任せる |
1. チャット:基本にして最強の入り口
やりたいことを日本語で頼むだけです。文章の作成・要約・翻訳・アイデア出しに加えて、PDFや画像などのファイルを読み込ませて「この資料の要点は?」と聞けます。ウェブ検索にも対応しているので、最新の情報を調べながら答えさせることもできます。頼み方の基本はプロンプトの基本へ。
2. Projects:前提を覚えさせる「作業部屋」
Projects(プロジェクト)は、関連する資料や前提知識をひとまとめにしておける機能です。たとえば「自社の商品資料+文体ルール」を入れたプロジェクトを作っておけば、毎回同じ説明をしなくても、その前提で文章を書いてくれます。仕事で継続的に使うなら、まず覚えたい機能です。
3. Artifacts:成果物がその場で形になる
Artifacts(アーティファクト)は、Claudeが作った文書・図・Webページ・簡単なアプリを、チャットの横にプレビュー表示する機能です。「議事録のテンプレを作って」「この数字をグラフにして」と頼むと、完成形を見ながら会話で修正できます。「AIの返事をコピペして整える」手間が減るのが実務的な利点です。
4. メモリ:会話をまたいで覚えている
以前の会話で伝えたこと(職種、よく頼む作業、好みの文体など)を次の会話でも覚えておいてくれる機能です。2026年3月から無料プランを含む全ユーザーに開放されました。「毎回自己紹介からやり直し」がなくなり、使うほど手に馴染んでいきます。記憶させたくない内容は設定で管理できます。
5. スキル:繰り返し作業を手順書にする
スキルは、よくやる作業の手順や様式をパッケージ化しておく機能です。たとえば「週報はこの構成・この文体で」という手順書を一度作れば、以後は「週報にして」で毎回同じ品質の出力になります。チームで型をそろえたい場面にも向きます。
6. コネクタ:外部サービスとつなぐ
コネクタは、Claudeを外部のサービスやデータとつなぐ仕組みです(MCPという共通規格が土台になっています。「AIと道具をつなぐ共通のコンセント」くらいの理解でOKです)。連携先のドキュメントを読ませたり、作業ツールと行き来したりと、チャットの外の仕事に手が届くようになります。
7. Claude Code:開発者向けの「作業代行」エージェント
Claude Codeは、指示を出すとコードの読み書きやファイル操作、コマンド実行まで自分で進めてくれる開発者向けツールです。チャットで「コードを書いてもらってコピペする」のではなく、Claudeが実際に手を動かして作業を完了させるのが違いです。コマンドライン・デスクトップアプリ・Web・エディタ拡張と、好きな場所で使えます(Proプラン以上)。
エンジニア以外には関係ない…と思いきや、「フォルダ内のファイルを一括で整理して」「このデータを集計して」といったパソコン上の作業代行としても使われ始めています。興味があれば、まずはチャット版のClaudeに慣れてからで十分です。
8. Claude in Chrome:ブラウザ操作を任せる
Chromeブラウザの中でClaudeが動き、サイトの情報収集やフォーム入力といったブラウザ上の操作を代行します。デスクトップではパソコン内のファイル整理などを任せられるエージェント機能(Cowork)も登場しており、「チャットで答えるAI」から「作業を進めるAI」への流れが進んでいます。
できないこと・苦手なこと
中立に、弱みも押さえておきましょう。
- 画像の生成はできない(読み取り・説明は可)。画像を作りたい場合は別のツールが必要
- リアルタイム情報はウェブ検索頼み。検索を使わない回答は学習時点の知識になる
- もっともらしい誤り(ハルシネーション)はゼロにならない。数字や固有名詞は一次情報で確認する
ChatGPT・Geminiとの具体的な違いは文章生成AIの比較で機能表つきで解説しています。
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機能が多くても、成果を分けるのは頼み方です。
- 背景と用途を伝える:「誰向けに・何のために・どんな形式で」。例「取引先向けのお詫びメールを、丁寧すぎない敬語で」
- 材料を渡す:関連資料や過去の文章を一緒に渡す。継続案件ならProjectsに入れておく
- 一度で完成させようとしない:「もっと短く」「この点を足して」と会話で寄せていく
- 繰り返す作業は仕組みにする:2回以上やる作業はスキルやProjectsに落とし込む
使うときの注意点
- 機密データの扱い:会社の情報を入れてよいかは、所属先のルールを先に確認する
- 事実は自分で確認:出力の数字・固有名詞は一次情報で裏を取る
- 最終判断は人:下書きや作業は任せても、公開・提出前の確認は人が行う
FAQ
Q. 無料でどこまで使えますか? A. 公式の無料欄には、チャット・コード生成とデータ可視化・Web検索・会話をまたぐメモリ・ファイルの作成とコード実行・コネクタ(リモートMCP)・拡張思考が入っています。有料で解禁される代表はClaude Code / Cowork / Design / Scienceとプロジェクトの無制限化、そして使用量です。まずFreeで「自分の仕事に合うか」を確かめるのが損のない順番です。
Q. ChatGPTとどちらがいいですか? A. 文章の質・長文なら Claude、音声や拡張の多さなら ChatGPT、と得意は分かれますが、初心者はまず1つを深く使うほうが上達が早いです。具体的な差は文章生成AIの比較で確認してください。
Q. Claude Codeはエンジニアじゃなくても使えますか? A. 使えますが、まずはチャット版に慣れるのが先でOKです。コードやファイル操作を伴う作業を任せたくなったときの「次の一歩」と考えてください。
Q. 料金は円で払えますか? A. ドル建てが基本のため、円換算の請求額は為替で変わります。最新の価格は公式の料金ページで確認してください。
まとめ
- Claudeは「読む・書く」に強い対話型AI。いまはProjects・Artifacts・メモリ・スキル・コネクタ・Claude Code・ブラウザ操作まで機能がそろう
- 料金の違いはほぼ「使える量」。Freeで試して、足りなくなったらPro(月20ドル)へ
- 画像生成はできない等の弱みもある。得意に寄せて、頼み方(背景・用途・材料)で質を上げる
- 繰り返す作業はProjectsやスキルで仕組みにすると、使うほど楽になる
機能別の詳しい解説
この記事は全体の見取り図です。 気になった機能は、それぞれの記事で詳しく扱っています。
| やりたいこと | 記事 |
|---|---|
| 資料を置いて何度も使う | プロジェクト機能 |
| PDF・資料を読ませる | ファイルの読み込ませ方 |
| 成果物を画面で作り込む | アーティファクト |
| Excel・PowerPointを作る | ファイル作成機能 |
| Officeの中で使う | Microsoft 365連携 |
| 作業のやり方を覚えさせる | スキル機能 |
| 作業そのものを任せる | Claude Cowork |
| デザイン・プロトタイプを作る | Claude Design |
| 開発作業を任せる | Claude Code |
実際に”一歩上”の作業を試した記録は生成AIで一歩上の実務を全部やってみた、ツール選び全体の考え方はAIツールの選び方へ。
次に読む:LLM(大規模言語モデル)とは?仕組みをやさしく解説/ClaudeでExcel・PowerPointを作る方法/Claude Coworkとは?
※料金・機能は2026年8月12日時点の公式情報です。改定が多いため、最新は必ず公式サイトでご確認ください。
出典
- Anthropic公式「Pricing」(2026年8月12日確認)
- Claude Code公式ドキュメント(2026年7月18日確認)
最終更新:2026年8月12日/fondantAI編集部
