AIでビジネスメールを書くコツは、「相手・目的・トーン・長さ」の4つを伝えることです。 「お礼メールを書いて」だけでは平凡な文章しか返ってきませんが、「取引先の課長へ、初回商談のお礼を、丁寧に、150字で」と伝えれば、そのまま使える下書きが数秒で出ます。この記事では、シーン別にそのまま使えるプロンプトと、AIメールで失敗しないコツを紹介します。

この記事の要点

  • メールのプロンプトは「相手・目的・トーン・長さ」を指定する
  • お礼・お詫び・依頼・催促はシーン別のテンプレが使える
  • そのまま送らず、固有名詞と事実は必ず自分で確認する

基本の型

あなたはビジネスメールの作成が得意です。
次の条件でメールを書いてください。
- 相手:(例:取引先の課長)
- 目的:(例:初回商談のお礼)
- トーン:(例:丁寧だが堅すぎない)
- 長さ:(例:150字程度)

この4つを埋めるだけで、質が大きく変わります。プロンプトの基本はプロンプトの基本(型と例)もどうぞ。

シーン別・そのまま使えるプロンプト

お礼メール

取引先へのお礼メールを書いてください。
先日の商談のお礼で、相手は好意的でした。
丁寧・簡潔に、150字程度でお願いします。

お詫びメール

納品が1日遅れることのお詫びメールを書いてください。
誠実に謝りつつ、新しい納期(明後日)を明確に伝えてください。
言い訳がましくならないようにしてください。

依頼メール

社内の別部署に、資料作成を依頼するメールを書いてください。
相手は忙しいので、用件と期限を最初に、簡潔にしてください。

催促メール

返信が来ていない件の、やわらかい催促メールを書いてください。
相手を責めず、状況確認の体裁で、丁寧にお願いします。

AIメールで失敗しないコツ

  • そのまま送らない:必ず読み返し、自分の言葉に少し直す
  • 固有名詞・数字を確認:会社名・人名・日付・金額はAIが取り違えることがある
  • 機密情報を入れない:取引先名や社外秘を入力してよいかは職場のルールを確認
  • AIっぽさを消す:定型的すぎる表現は1〜2文だけ自分の言葉に置き換えると自然になる

AIは「たたき台をゼロから作ってくれる相棒」です。最後の仕上げは人がする、が基本です。

AIっぽさを消す:Before → After

「AIっぽさ」の正体は、**誰にでも送れてしまう”汎用文”**です。相手の名前・具体的な用件・自分の温度感のどれか1つを足すだけで、一気に「自分のメール」になります。実例で見てみましょう。

例1:お礼メール

Before(AIっぽい定型): 「この度は貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。」

After(具体を1つ足す): 「本日はお時間をいただきありがとうございました。◯◯の件、前向きにご検討いただけそうとのこと、大変心強く感じております。改めてご連絡いたします。」

例2:依頼メール

Before(誰にでも送れる汎用): 「お忙しいところ恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願いいたします。」

After(期限と用件を具体化): 「お忙しいところ恐縮です。金曜の会議で使うため、水曜までに①〜③の点だけご確認いただけると助かります。」

コツは、AIの下書きから”具体の一言”を1つ足すこと。全部を書き直す必要はありません。1〜2箇所を自分の言葉にするだけで、定型感は十分に消えます。

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返信メールは「順番」で決まる

新規で書くより、返信のほうが難しいです。 相手の要件に答えられているかが問われるからです。

AIに返信を書かせるときは、順番を指定してください。

次のメールへの返信を書いてください。この順番で構成してください。 ①相手の質問への回答(結論から) ②その理由・補足 ③こちらからの依頼や確認事項 ④締めの一文

相手が聞いていないことは書かないでください。

「相手が聞いていないことは書かない」が効きます。 これがないと、聞かれていない説明が長々と入り、肝心の回答が埋もれます。

相手のメールを貼るときの注意

返信を書かせるには相手のメールを渡すことになりますが、そこに注意点があります。

  • 署名の個人情報(携帯番号・住所)は削ってから渡す
  • 転送されてきた過去のやり取りが下に付いていないか確認する
  • 社外の人の名前は、必要なければ置き換える

「返信だから丸ごと貼る」が、いちばん情報が漏れやすい場面です。

断りのメールは慎重に

AIがいちばん苦手な種類です。

断りのメールは、断りつつ関係を壊さないという微妙な加減が要ります。AIに任せると、次のどちらかに寄りがちです。

  • 丁寧すぎて、断っていることが伝わらない
  • 理由を並べすぎて、言い訳がましくなる

指示のしかた:

依頼をお断りするメールを書いてください。 ・断ることは1文目で明確に伝える ・理由は1つだけ。並べない ・代替案があれば1つ添える ・お詫びは1回まで

「理由は1つだけ」「お詫びは1回まで」——この2つが、言い訳がましさを消します。

送る前チェック

メールは送ったら取り消せません。

確認すること見るところ
宛名会社名・部署・役職・氏名の表記
数値と日付金額・期限・時刻
決めていないことを書いていないか「〜いたします」と約束していないか
謝罪の重さ必要以上に非を認めていないか
添付付け忘れ・別ファイルの誤添付

3つ目が最も危険です。 短い指示から書かせると、**文脈を埋めるために「それらしい約束」**が入ることがあります。「検討します」のつもりが「対応いたします」になっていないか、必ず読んでください。

Outlookを使っている場合は、メールソフトの中で下書き・要約・会議招待まで扱える機能があります。OutlookのCopilotの使い方にまとめています。

FAQ

Q. 返信メールがうまく書けません。 A. 構成の順番を指定してください。「①回答②理由③依頼④締め」の順で、「相手が聞いていないことは書かない」と添えると整います。

Q. 断りのメールが難しいです。 A. 「断ることは1文目で明確に」「理由は1つだけ」「お詫びは1回まで」と指定してください。丁寧すぎると断りが伝わりません。

Q. 相手のメールをそのまま貼っても大丈夫ですか? A. 署名の個人情報や、下に付いた過去のやり取りを確認してから渡してください。返信は情報が漏れやすい場面です。

Q. AIで書いたメールだと相手にバレますか? A. そのまま送ると定型的で気づかれることがあります。少し自分の言葉に直せば自然です。大切なのは中身が適切かどうかです。

Q. 敬語やビジネスマナーは正しいですか? A. おおむね整った敬語が出ますが、完璧ではありません。重要なメールは自分で確認してください。

Q. 英語のメールも書けますか? A. 書けます。「英語で、丁寧なビジネスメールに」と指定してください。

まとめ

  • メールのプロンプトは「相手・目的・トーン・長さ」を指定する
  • お礼・お詫び・依頼・催促はテンプレを使い回せる
  • そのまま送らず、固有名詞・事実・機密の確認を必ず行う
  • 返信は「①回答②理由③依頼④締め」の順を指定し、「聞かれていないことは書かない」と添える
  • 断りは「1文目で明確に・理由は1つ・お詫びは1回」
  • 送信前に「決めていないことを約束していないか」を必ず読む

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※AIツールの機能は製品により異なります。機密情報の取り扱いは所属先のルールに従ってください。

出典

  • AIでのメール作成に関する一般的な公開情報

最終更新:2026年7月26日/fondantAI編集部