Cometは、Perplexityが提供するAIブラウザです。 そして中身は、2つの層に分かれています。

**読んで説明する「アシスタント」**と、実際に操作する「エージェント」。公式がこの2つをはっきり区別しています。どちらを使っているかを意識するかどうかで、安全性がまったく変わります。

この記事の要点

  • アシスタント=サイドバーで要約・質問・タブ横断の分析
  • エージェント=クリック・フォーム入力・予約・購入・メール送信まで
  • 公式の区別は「理解して説明する」か「実行する」か

2つの層を分けて理解する

公式の説明では、Comet AssistantとComet Agentは Comet内の2つの異なるAI機能の層であり、それぞれ違う目的を持ちます。

アシスタント:読んで説明する側

ブラウザのサイドバーに常駐する、文脈的なAIヘルパーです。公式は「主に受動的な支援のために設計されている」としています。

機能中身
Content Analysis記事・メール・Webページを即座に要約
Conversational Interface音声またはテキストで、いま開いているタブについて質問に答える
Research Support説明・翻訳ファクトチェックを提供
Tab Awareness複数の開いているタブにまたがって内容を参照・分析

公式はこれを「賢い読書の相棒」と表現しています。情報を理解し、処理する手助けをする役割です。

Tab Awarenessが実務では効きます。 比較検討で10個のタブを開いたまま、「この中で条件に合うのはどれ」と聞ける、ということです。

エージェント:実際に手を動かす側

ここから性格が変わります。 公式は「情報処理を超えて、あなたに代わってタスクを実行する」と説明しています。

機能中身
Web Automationボタンのクリック、フォームの入力、サイトの自律的なナビゲート
Task Executionフライトの予約、会議のスケジュール、メールの送信、購入
Service IntegrationGmail・カレンダー・Googleドライブなど接続済みアカウントとの直接のやり取り
Multi-step Workflowsメールの購読解除、ショッピングカートの管理など、複雑な処理の完了

「購入」と「メールの送信」が入っていることに注目してください。 取り消しの効かない行動が、機能として含まれています。

公式が示す境界線

公式は、この2つの違いを一文で整理しています。

アシスタントは「理解し、説明すること」に焦点を置き、エージェントは「実行すること」に焦点を置く。 アシスタントは情報を提供してより良い判断を助け、エージェントは指示に基づいて行動する。

判断を助けるのか、判断の結果を実行するのか。 ここが分かれ目です。

🔍 編集部の本音 この2層構造は、よくできた整理だと思います。「AIブラウザ」と一括りにすると、要約してもらうことと買い物を代行させることが同じ話になってしまう。 実際にはリスクの桁が違います。自分がいまどちらを使っているかを意識できるだけで、事故はかなり減らせます。

どこで使えるか

Cometはデスクトップに加えて、Androidでも提供されています。

なお、利用できるプランや条件については、本記事では確認できませんでした。 Perplexityの料金体系はPerplexityでできること全ガイドにまとめていますが、Cometの利用条件は公式サイトで直接ご確認ください。

任せるほどリスクが上がる

エージェント側を使うときは、前提を知っておいてください。

AIがあなたのログイン状態のまま、ページを読んで行動する——それは、読みに行った先に悪意ある指示が仕込まれていれば、それに従ってしまう可能性があるということです。これがプロンプトインジェクションです。

Cometのエージェントは、Gmail・カレンダー・Googleドライブと直接やり取りできます。 つまり、乗っ取られたときに触れる範囲が広い。仕組みはプロンプトインジェクションとは?で解説しています。

実務での使い分け

やりたいこと使う層注意
ページを要約したいアシスタントリスクは低い
複数タブを比較したいアシスタントリスクは低い
翻訳・事実確認アシスタント内容の裏取りは自分で
フォームを埋めてほしいエージェント入力内容を確認してから送信
購入・予約を任せたいエージェント取り消せない行動。範囲を狭く切る
メールの整理を任せたいエージェントアカウント連携の範囲を確認

指示の広さがそのままリスクの広さになります。 「メールを見て全部処理して」のような開いた指示は避け、1回に1つの作業に絞ってください。

社内情報を扱う場合の判断軸はAIに社内情報を入れていい?にまとめています。

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他のAIブラウザとの位置づけ

ブラウザ側でAIを使う選択肢は複数あります。

特徴
Cometアシスタントとエージェントが層として分かれている。調べる用途が土台
Claude in Chrome拡張機能。既定で無効・会話ごとに有効化する設計
ChatGPTのChrome拡張/サイドバーブラウザの横でChatGPTを使う

AIブラウザ全体の現在地(専用ブラウザから拡張機能への移行など)はAIブラウザとは?にまとめています。

FAQ

Q. アシスタントとエージェントは何が違いますか? A. 公式の整理では、アシスタントは「理解し説明する」、**エージェントは「実行する」**です。前者はサイドバーでの要約・質問・タブ横断の分析、後者はクリック・フォーム入力・予約・購入まで行います。

Q. タブをまたいで質問できますか? A. できます。アシスタントの Tab Awareness で、複数の開いているタブにまたがって内容を参照・分析できます。

Q. 音声で使えますか? A. 使えます。公式に、音声またはテキストで現在のタブについて質問できると記載されています。

Q. 買い物やメール送信まで任せられますか? A. エージェントの機能に購入・メールの送信・フライトの予約が含まれています。ただし取り消しの効かない行動なので、範囲を狭く切って使ってください。

Q. どの端末で使えますか? A. デスクトップAndroidで提供されています。

Q. 無料で使えますか? A. 本記事では利用条件を確認できませんでした。 Perplexityの公式サイトでご確認ください。

まとめ

  • Cometはアシスタントエージェントの2層構造
  • アシスタント=要約・質問・翻訳・ファクトチェック・タブ横断の分析
  • エージェント=クリック・フォーム入力・予約・購入・メール送信・アカウント連携
  • 公式の境界線は「理解して説明する」か「実行する」か
  • エージェントは触れる範囲が広いぶんリスクも大きい。指示は1回1作業に絞る
  • デスクトップとAndroidで提供。利用条件は公式で確認を

次に読む:Perplexityでできること全ガイドプロンプトインジェクションとは?


※機能・提供条件は変更されることがあります。最新の情報はPerplexityの公式サイトでご確認ください。

出典

最終更新:2026年8月12日/fondantAI編集部