Perplexityの「Spaces」を探している人へ。公式ヘルプでは、この機能は現在「Projects(プロジェクト)」として説明されています。 Spaces向けに作られたURLを開いても、タイトルは「What are Projects?」で、本文に「Spaces」という語は1度も出てきません。

画面と解説記事が食い違って見えるのは、たいていこれが原因です。中身は「調べ物をテーマごとにまとめておく箱」で変わっていません。

この記事の要点

  1. プロジェクトは永続的で共有できるワークスペース。会話・ファイル・指示・接続したツールがひとつに残る
  2. 公開範囲の初期値は Restricted(招待した人のみ)。共同編集者はEnterprise以外だと最大5人
  3. ファイルサイズの上限は公式ページ間で食い違っている(40MBと50MB)。セッションに上げたファイルは7日で削除される

この記事では、Perplexityのヘルプセンターに書かれている内容だけをもとに、作り方・共有・ファイルの扱いを整理します。料金プランそのものの比較はしません。

プロジェクトとは何か

公式の説明はこうです。プロジェクトは継続する取り組みのすべてをひとつのハブにまとめる、永続的で共有可能なワークスペース。中に入るのは、次のものです。

  • Searchでの会話
  • Computerのタスク
  • ファイル
  • カスタム指示
  • 接続したツール
  • 作業を通じてPerplexityが積み上げていく文脈

ポイントは「一度きりのタスク」との対比にあります。通常の検索は、聞いて答えが返ってきたら終わり。プロジェクトは、自分も共同作業者も、同じ作業に何度でも戻ってこられるように作られています。

似た発想の機能は各社にあります。Claudeのプロジェクト機能ChatGPTのプロジェクト機能Copilot Notebooksも、資料と会話をひとまとめにする点は共通しています。

作り方

  1. 左側パネルの Projects セクションを開く
  2. 「+ New project」 をクリック(Projectsヘッダーの「+」からでも可)
  3. 情報を入れる

入力できる項目と上限は次のとおりです。

項目上限・扱い
タイトル最大50文字
説明任意・最大1,000文字
アイコン/色任意(見分けやすくするため)
指示(instructions)任意・最大8,000文字

指示欄が8,000文字というのは、かなり余裕があります。公式が例に挙げているのは「望ましい回答フォーマット」や「更新し続けるステータスファイル」。毎回同じ前置きを打つのをやめられる、というのがここの価値です。

なお、既にやりとりしたセッションからプロジェクトを起こすこともできます。その場合、Perplexityがタイトル・説明・指示を提案してくれます。Computerのタスク中なら「Convert session to project」で、ファイルや成果物ごと引き継げます。

🔍 編集部の本音 正直に言うと、この手の機能は「作ったきり使わない箱」になりがちです。分けるほど、どこに何があるか分からなくなる。おすすめは、最初から箱を用意せず、続きそうなセッションが出てきたときにプロジェクト化するという順番です。セッションからの変換が用意されているのは、たぶんそういう使われ方を想定しているからだと思います。継続する調べ物が実際にあるなら、その一手間は十分に元が取れます。

共有の設計はここを見る

初期値は Restricted(非公開) です。ここは押さえておいてください。作っただけでは誰にも見えません。

3つのロール

ロールできること
Owner完全な管理権限
Can edit文脈・ファイル・コネクタ・スキル・メンバー・既定値・チャンネルを編集できる
Can viewプロジェクトと、共有されたセッションやファイルを閲覧できる

4つの公開範囲

  • Restricted — 招待した人のみ(既定
  • Organization can view — 組織のメンバーが閲覧できる
  • Organization can edit — 組織のメンバーが編集できる(Enterprise)
  • Anyone with the link can view — リンクを持つ人なら誰でも閲覧できる(組織が公開共有を許可している場合)

人数の上限が効いてくる

ここが一番はっきりした線です。

  • Enterprise以外のプロジェクト:共同作業者は最大5人
  • Enterprise所有のプロジェクト:最大9,999人

5人と9,999人。間がありません。少人数のチームなら足りますが、部署単位で回そうとすると個人プランでは壁にぶつかる、ということです。

Enterpriseでは管理者側の制御も入ります。公開共有・外部への招待・組織全体への公開を、それぞれ制限できます。「共有リンクが作れない」ときは、自分の設定ではなく管理者の設定を疑ってください。

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ファイルの扱い

プロジェクトごとに Files があり、次の3通りで入れられます。

  • 個別にアップロード
  • フォルダ単位でアップロード
  • 接続したファイルソースからインポート

Computerが、ユーザーに代わってファイルを作成・更新・管理することもあります。権限は閲覧者も編集者もファイルを見られるが、編集できるのは編集者だけという切り分けです。

セッションに直接ファイルを添付する場合は、検索バーの「+ Attach」ボタンから。ファイルとフォルダのドラッグ&ドロップにも対応しています。短いファイルは全体が分析され、長いファイルは重要な部分が抽出される、という挙動です。

音声と動画は文字起こしされる

これは見落とされがちな機能です。音声ファイルと動画ファイルをアップロードすると、話された内容が自動で文字起こしされ、検索できるようになります。 話者の識別とラベル付け、つまり「誰が何を言ったか」まで行われます。

ただし公式は限界もはっきり書いています。動画の視覚的な場面は、現時点では索引化も検索もされません。 音は拾うが、映っているものは拾わない、ということです。

ファイルサイズの上限は、公式の記述が食い違っている

ここは正直に書きます。2つの公式ページで数値が一致していません。

参照元記載されている上限
File Uploads の記事40MB(全ファイル形式)
Enterprise file limits の記事50MB

どちらが正しいかを判断できる材料はありません。40MBを超えるファイルを扱う予定があるなら、先に小さいファイルで試すか、分割しておくのが安全です。

保持期間と件数の上限

セッションにアップロードしたファイルは、7日間保持されたあと削除されます。 ずっと残しておきたい資料は、セッションではなくプロジェクト側に置く必要があります。ここは運用に直結します。

件数の上限は、Enterprise Pro/Maxのアカウントについてのみ公開されています。公式ページに「PerplexityのProおよびMaxのユーザーは異なるファイル制限に遭遇する可能性がある」と明記されているため、個人プランの人がそのまま当てはめることはできません。

置き場所Enterprise ProEnterprise Max
プロジェクト500ファイル5,000ファイル
個人リポジトリ5,000ファイル10,000ファイル
永続ファイルの合計15,000ファイル50,000ファイル
セッション(1回)30ファイル・画像は4枚まで同左

組織の共有リポジトリは、管理者が最大500ファイルまで。これは組織全体でひとつの枠で、管理者を増やしても増えません。なお、セッションに上げたファイルは永続ファイルの合計には含まれません。

設定タブで何が変えられるか

プロジェクトの設定は、思ったより深いところまで触れます。オーナーが管理できるのは次の範囲です。

  • Context — プロジェクト内の全クエリに使う指示、優先する外部リンクやドメイン、既定モード(Search/Computer)、Computerの既定オーケストレーターモデル
  • Memory — Brainの設定、プロジェクト要約の設定、個人メモリを参照させるかどうか
  • Slack / Teams — チャンネルをプロジェクトに紐づける。そのチャンネルの文脈がプロジェクトの文脈に入り、チャンネルで投げたComputerのクエリがプロジェクトのセッション履歴に現れる
  • Connectors — 使うコネクタの選択、コネクタごとの指示、プロジェクト単位の共有認証情報
  • Skills — プロジェクトに限定した再利用可能なスキル

優先するドメインを指定できる」のは、実務で効く設定だと思います。業界の一次情報源を並べておけば、毎回の指示なしにそこを優先して見にいってくれます。

Brainは課金の主体に注意

Brainは、プロジェクト内の活動から継続的に更新される知識を作る仕組みです。生成された記憶はBrainタブで確認できます。

ひとつ実務上の注意があります。Brainの実行は、プロジェクト作成者に課金されます。 自動実行にするか手動にするかは、設定タブのメモリセクションで切り替えられます。共同で使うプロジェクトを自分が作った場合、他の人の作業で走ったBrainも自分持ちになる、という理解でよさそうです。

よくある質問

Q. 「Spaces」という名前は、もう使われていないのですか? A. 公式ヘルプの当該ページを見るかぎり、本文に「Spaces」は出てきません。ただし「SpacesをProjectsに改名した」と告知する公式文書は確認できていないので、fondantAIとしては「公式ヘルプでは現在Projectsとして説明されている」という事実だけをお伝えします。

Q. 個人のProプランでも、表にあるファイル数の上限は同じですか? A. 同じとは言えません。参照した制限のページは、Enterprise Pro/Maxのアカウントのみが対象で、「PerplexityのProおよびMaxのユーザーは異なる制限に遭遇する可能性がある」と明記されています。

Q. ファイルサイズは結局40MBと50MBのどちらですか? A. 判断できません。2つの公式ページで記述が食い違っているので、両方をそのまま示しています。実務では小さいほうの40MBを目安にしておくと事故が少ないでしょう。

Q. 他社の同じような機能と比べてどうですか? A. fondantAIは特定のAIサービスと利害関係を持たずに書いているため、優劣の断定はしません。仕組みの違いで言えば、PerplexityのプロジェクトはSlackやTeamsのチャンネルを紐づけられる点と、優先ドメインを指定できる点が特徴的です。

Q. 中立を掲げているのに「作ったきり使わない箱になりがち」と書くのは、否定しすぎでは? A. 使い方の話であって、機能の評価ではありません。継続する調べ物があるなら価値のある機能ですし、そうでないなら通常の検索で十分です。合わない人に合うと言うほうが不誠実だと考えています。

まとめ

  1. 公式ヘルプでの呼び名は「Projects」。Spacesを探して見つからないときは、これが理由
  2. 共有は Restricted が初期値。共同編集者はEnterprise以外だと5人まで。人数で先に詰まる
  3. セッションのファイルは7日で消える。残したい資料はプロジェクト側へ。サイズ上限は公式でも記述が割れている

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