名前で選ぶと間違えます。 Azureの「基礎」はPythonの知識を求め、Googleの「Leader」は必須条件なしと公式に明記されています。

クラウド3社の入門級AI認定は、看板の印象と中身が一致していません。 受験料の建て付けも、日本の資格とは違います。

この記事の要点

  • Azureの「基礎」はPythonの知識が必要と公式に明記
  • Googleの「Leader」は必須条件なし日本語で受験できる
  • 受験料はドル建てGoogleは有効期間3年

⚠️ 以下は2026年8月12日に各社の公式ページで確認した内容です。受験料・試験制度は変更されることがあります。

3社を横並びで見る

AWS
Certified AI Practitioner
Azure
AI の基礎
Google Cloud
Generative AI Leader
カテゴリFoundational基礎
受験料100 USD国・地域による$99(税別)
試験時間90分90分
問題数65問50〜60問(多肢選択式)
有効期間3年間
必須条件※後述Pythonの知識が必要なし
受験方法ピアソンVUE または オンラインオンライン または オンサイト
日本語対応(英・日・西・ポルトガル語)

※印は各社の当該ページに記載がなく、確認できなかった項目です。公式サイトでご確認ください。

名前と中身が一致しない

Azureの「基礎」は基礎ではない

Microsoft公式にこう書かれています。 この試験ではAzureのAIソリューションに関する概念的な知識と基本的な技術的スキルが必要であり、「Pythonのコーディング構文とプログラミング手法に関する知識も必要であり、Azureリソースに精通している必要があります」

「基礎」という名前ですが、Pythonが前提です。 プログラミングをまったく触ったことがない人が最初に選ぶ試験ではありません。

評価される内容も広いです。人工知能のワークロード、Azureでの機械学習の原則、コンピュータービジョン、自然言語処理(NLP)、そしてAzure上の生成AIワークロードまで含まれます。

Pythonの学習が必要な場合はPython3エンジニア認定試験も参考にしてください。

Googleの「Leader」は誰でも受けられる

一方、Google Cloudの Generative AI Leader は「必須条件:なし」と明記されています。

**対象も「実践的な技術経験の有無を問わず、あらゆる職務のすべての方」**とされています。名前に「Leader」とありますが、技術者向けの上級試験ではありません。

評価分野は4つです。

  1. 生成AIの基礎
  2. Google Cloudの生成AIサービス
  3. 生成AIモデル出力を改善する手法
  4. 生成AIソリューションを成功に導くビジネス戦略

4つ目にビジネス戦略が入っているのが特徴です。 技術より、導入と活用の判断を問う設計に見えます。

AWSは「作らない人」向け

AWSの対象受験者は明確です。 「AWSのAI/MLテクノロジーを使用するソリューションを熟知してはいるが、必ずしも構築するわけではないという個人」。

公式に挙げられている役割例が、そのまま読者像です。

  • ビジネスアナリスト
  • ITサポート
  • マーケティングプロフェッショナル
  • 製品またはプロジェクトマネージャー
  • 事業部門またはITマネージャー
  • セールスプロフェッショナル

ただし前提の案内があります。 AWSクラウドの経験が浅い場合は、まず AWS Cloud Practitioner Essentials または AWS Technical Essentials から始める必要があるとされています。すでに AWS Certified Cloud Practitioner または Associate レベルを持っていれば、基礎クラウドコースは不要で、無料のAI基礎トレーニングから始められます。

🔍 編集部の本音 3社を並べて分かったのは、「入門級」という言葉が各社で意味していることが違うということです。AWSは「AWSを知っている人のAI入門」、Azureは「Pythonが書ける人のAI入門」、Googleは「誰でも受けられる生成AIのビジネス入門」。自分がどこに立っているかで、選ぶべきものが変わります。

日本の資格との構造的な違い

同じ「AI資格」でも、仕組みが違います。

クラウド3社日本の主な資格
受験料ドル建て(AWS 100 USD/Google $99税別)。為替で変動円建て
有効期間Googleは3年間。更新が必要期限のないものが多い
対象範囲そのクラウドの製品知識が中心汎用的な知識

2つ目が見落とされがちです。 Googleの認定は有効期間3年間で、更新有効期間内であれば更新できると案内されています。取って終わりではありません。

1つ目も実務的です。 ドル建てのため、円換算の負担は為替で変わります。 本記事では意図的に円換算を書いていません。申込時のレートでご確認ください。

日本の資格の相場感はAI資格の難易度ランキングG検定は意味ある?統計検定で整理しています。

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どれを選ぶか

あなたの状況向いている
会社でAWSを使っているAWS Certified AI Practitioner
すでにPythonが書ける/Azure環境があるAzure AI の基礎
技術経験がないが生成AIの導入を担当するGoogle Generative AI Leader(必須条件なし)
日本語で受けたいGoogle(日本語対応が明記されている)
特定のクラウドを使っていない日本の汎用資格からG検定など)

最後の行が重要です。 クラウド認定はそのクラウドの製品知識が中心になります。自社で使っていないクラウドの認定を取っても、活かす場面が限られます。

逆に、すでに使っているクラウドがあるなら、汎用資格より直接的に効きます。 社内で説明するときの共通言語になるからです。

資格を経歴にどう書くかはAI人材の職務経歴書の書き方にまとめています。

申し込み前の注意

Microsoftの公式に、見落とすと痛い注意があります。

個人のMSAアカウントで登録することが強く推奨されています。 組織(職場/学校)のAADアカウントで登録した場合、組織を離れると試験記録が失われ、復旧することができません。

転職を視野に入れているなら、必ず個人アカウントで受けてください。 せっかく取った認定の記録が消えます。

FAQ

Q. いちばん取りやすいのはどれですか? A. 必須条件が明記されていないのはGoogleです(公式に「必須条件:なし」)。技術経験の有無を問わない対象設定で、日本語でも受験できます。ただし取りやすさと有用性は別なので、自社で使っているクラウドを優先してください。

Q. Azureの「基礎」は初心者向けですか? A. 名前ほど初心者向けではありません。 公式にPythonのコーディング構文とプログラミング手法の知識が必要、Azureリソースに精通している必要があると明記されています。

Q. 受験料はいくらですか? A. **AWSは100 USD、Googleは$99(税別)**です。Azureは「国または地域に基づく価格」とされ、公式ページに金額の記載がありません。 いずれもドル建てまたは地域別のため、申込時に公式でご確認ください。

Q. 資格に期限はありますか? A. Googleは有効期間3年間です。更新有効期間内であれば更新できます。AWSとAzureの有効期間は、本記事で参照したページに記載がありませんでした。

Q. 日本語で受けられますか? A. Googleは英語・日本語・スペイン語・ポルトガル語に対応していると明記されています。他2社については当該ページで確認できませんでした。

Q. G検定とどちらがいいですか? A. 使っているクラウドがあるかどうかで決まります。 特定のクラウドを使っていないなら、汎用的な知識を問う日本の資格のほうが応用が効きます。逆にAWSやAzureを日常的に使っているなら、そのクラウドの認定のほうが直接的です。

Q. 中立の立場で「取らなくていい」と言うこともありますか? A. あります。自社で使っていないクラウドの認定は、優先度が低いと思います。当サイトは各社ともスクールとも関係がなく、提携の有無で評価を変えていません。

まとめ

  • AWS:Foundational・90分/65問/100 USD。AWSを「使う側」向け
  • AzurePythonの知識が必要と公式に明記。名前ほど入門ではない
  • Google必須条件なし・90分・50〜60問・$99(税別)・有効期間3年・日本語対応
  • 受験料はドル建てまたは地域別為替で変動する
  • Googleは3年で更新が必要。取って終わりではない
  • 選ぶ基準は自社で使っているクラウド。使っていないなら汎用資格から

次に読む:AI資格の難易度ランキングE資格とは?


※本記事は2026年8月12日時点の公式情報にもとづきます。受験料・試験制度・提供言語は変更されることがあります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。

出典

最終更新:2026年8月12日/fondantAI編集部