生成AIは、ブログ記事の構成づくりから下書きまでを大きく短縮できます。ただしテーマを渡して丸投げすると、どこかで読んだような薄い記事になります。 うまくいくかどうかは、記事づくりを工程に分け、どこをAIに渡してどこを自分が持つかを決められるかでほぼ決まります。この記事では、その線引きと具体的なプロンプトを解説します。
この記事の要点
- 記事づくりは6工程。AIが強いのは「構成」「下書き」「推敲」の3つだけ
- AIが構造的に書けないのは、一次体験・自分だけが持つ数値・判断の理由
- Googleは「AIを使ったか」でなく有用性で評価する(公式ドキュメント)。丸投げ量産が危ういのは、AIだからではなく中身が薄いから
丸投げが失敗する理由
「〇〇について3000字のブログ記事を書いて」と頼めば、記事の形をしたものは出てきます。問題は、それが誰でも同じ指示で出せる文章だということです。
AIは、学習した無数の文章の”平均的なところ”を答えます。だから丸投げの出力は、たいてい次の3つがそろっています。①どのサイトにも書いてある一般論、②具体的な数字がない、③結論が「大切です」で終わる。読者が知りたいのは、まさにその先です。
AIを使うこと自体は問題ではありません。 問題は、人が判断する部分まで渡してしまうことです。
工程の分け方:AIに渡す3つ、自分が持つ3つ
| 工程 | 担当 | 理由 |
|---|---|---|
| ① テーマと読者を決める | 人 | 誰に何を届けるかは、事業や体験を知る人にしか決められない |
| ② 構成を作る | AI(人が取捨選択) | 抜け漏れの洗い出しはAIが速い。採否は人が決める |
| ③ 一次情報を集める | 人 | 体験・取材・自分のデータ。ここが記事の価値になる |
| ④ 下書きを書く | AI | 見出し単位で任せる。速度が最も効く工程 |
| ⑤ 体験と判断を差し込む | 人 | AIが書けない部分。ここを飛ばすと丸出しになる |
| ⑥ 推敲・校正 | AI(最終確認は人) | AIで文章校正・推敲する方法を参照 |
②④⑥がAI、①③⑤が人。この配分を崩さなければ、速度と独自性は両立します。
手順とプロンプト
1. 構成を作る
「〇〇(テーマ)」について、△△(読者像)向けのブログ記事の構成案を作ってください。 読者がこのテーマで検索するときに知りたい順に、見出し(h2・h3)と各見出しの要点を並べてください。 一般論だけの見出しは入れないでください。
出てきた構成をそのまま使わないのが要点です。3つ削って2つ足す、くらいのつもりで手を入れます。削るのは「〇〇とは」のような、読者がすでに知っている見出しです。
2. 見出しごとに下書き
構成が固まったら、見出し単位で書かせます。
次の見出しの本文だけを600字程度で書いてください。 条件:一文60字以内、具体例を1つ入れる、断定できないことは「〜とされています」と書く。 見出し:【見出しを貼る】 記事全体の構成:【構成を貼る】
一気に全文を頼むより、部分ごとのほうが質が安定します。記事全体の構成を毎回渡すと、前後のつながりが崩れません。
3. 自分の一次情報を差し込む
ここが記事の分かれ目です。詳しくは次章で扱います。
4. 推敲
この原稿から、具体性のない一般論の段落を指摘してください。直さなくて構いません。
いきなり直させず、まず指摘だけさせると、自分で書き足す判断ができます。校正の具体的な頼み方はAIで文章校正・推敲する方法にまとめています。
AIが書けない3種類の情報
差し込むべきものは、次の3つに絞れます。
- 一次体験:実際に使った、行った、試した記録。「3日使って、2日目にここでつまずいた」のような具体は、AIには生成できません
- 自分だけが持つ数値:自社の実績、自分で数えた件数、かかった時間。出典が自分にある数字は他サイトにありません
- 判断の理由:「AとBならAを選ぶ。理由は〇〇という条件のときにBが崩れるから」。結論ではなく、結論に至る根拠が独自性になります
逆に言えば、この3つを1つも足せないテーマは、AIを使っても使わなくても記事にする価値が薄いということです。ライターの仕事の変化についてはライターの仕事はAIでなくなる?で扱っています。
PR・おすすめValue AI Writer byGMO高品質なSEO記事を生成するAIライティングツール。公式サイトを見る「AI丸出し」になる4つの兆候
公開前に、この4点だけ見てください。
- 「近年注目されています」で始まる:AIの定番の入り方。1文目を書き直すだけで印象が変わります
- 同じ構文の箇条書きが続く:「〜が重要です」「〜が大切です」が並んでいたら、2つは文章に戻す
- 主語が「私たち」「多くの人」ばかり:主体がぼやけているサイン。誰の話かを具体化する
- 数字が1つもない:「効率が上がります」を「30分が10分になりました」に変えられないか探す
Googleの立場:AIかどうかではなく有用性
不安に思う人が多い点なので、一次情報で確認しておきます。
Google検索セントラルの公式ドキュメントでは、制作にAIを使ったかどうかで評価するのではなく、コンテンツが人にとって有用かどうかを重視するという考え方が示されています。同時に、検索順位の操作を主目的とした自動生成コンテンツはスパムポリシーの対象になるとされています(Google Search’s Guidance on Generative AI Content on Your Website、2026年7月25日確認)。
つまり、「AIで書いたから不利」ではなく、「順位目的で薄い記事を量産すると問題になる」という整理です。ここを取り違えると、必要以上に怖がるか、逆に油断するかのどちらかになります。
なお、順位が上がるかどうかは記事の内容や競合状況によって変わるため、本記事では効果を保証するものではありません。
FAQ
Q. AIで書いた記事だと検索で不利になりますか? A. Googleの公式ドキュメントでは、AIの使用そのものではなく有用性で評価するという考え方が示されています。ただし、順位操作を主目的とした自動生成はスパムポリシーの対象とされています。判断の軸は「読者の役に立つか」です。
Q. AIだけで記事を量産してもいいですか? A. 一次情報を足さない量産はおすすめしません。読者にとっての価値が薄いうえ、誤情報が混ざるリスクもあります。本数より、1本に体験や数値を足せるかを優先するほうが結果的に近道です。
Q. どんなテーマが向いていますか? A. 自分が体験・実測できるテーマです。使ってみた、行ってみた、数えてみた、が足せるテーマなら、AIの下書きが強い土台になります。
Q. 文章のクセをそろえるにはどうすればいいですか? A. 過去に自分が書いた記事を2〜3本渡し、「この文体に合わせて」と指定すると近づきます。それでも完全には一致しないため、最後は自分で読み返して整えます。
Q. SNS用の文章にも同じ手順が使えますか? A. 工程の考え方は同じですが、長さと導入の作り方が違います。AIでSNS投稿を作る方法で扱っています。
まとめ
- 記事づくりを6工程に分け、構成・下書き・推敲をAI、テーマ設定・一次情報・判断を人が持つ
- AIが書けないのは一次体験・自分だけの数値・判断の理由。この3つを差し込む工程を必ず残す
- Googleが見るのはAIかどうかではなく有用性。丸投げ量産が危ういのは中身が薄いから
- 公開前に「AI丸出しの4兆候」を確認する
ブログを収益につなげたい人はAI副業の現実、指示の型そのものはプロンプトの基本へ。
※検索エンジンの評価基準は変更されることがあります。最新の方針は各社の公式情報をご確認ください。
出典
- Google 検索セントラル「Google Search’s Guidance on Generative AI Content on Your Website」(2026年7月25日確認)
- Google 検索セントラル ブログ「Google Search’s guidance about AI-generated content」(2026年7月25日確認)
最終更新:2026年7月25日/fondantAI編集部
