Gemini in Chromeには、性格の違う2つの機能があります。 ブラウザの中で質問できるチャットと、複数ステップの作業を任せる自動ブラウジングです。
そして条件が大きく違います。 チャットは13歳以上で使えますが、自動ブラウジングは18歳以上・米国内・デバイスの言語が英語・有料プランが要件です。日本から通常の使い方では、後者はまだ使えません。
この記事の要点
- チャットは最大10タブを共有できる
- 自動ブラウジングは米国内・英語・有料プランが要件
- 公式が**「Geminiの操作はユーザーが責任を負う」**と明記
⚠️ 以下は2026年8月14日にGoogle公式ヘルプで確認した内容です。段階的にリリースされている機能のため、まだ利用できない場合があります。同ページにはAI技術による翻訳を含む場合がある旨の表示があります。
①チャット:ブラウザの中で聞く
ブラウザ上部の [Gemini に相談] アイコンをクリックして使います。
特徴は、今見ているページの内容を使って答えることです。 記事の要点をまとめる、概念を説明する、といった使い方になります。
タブを最大10個まで共有できる
ここが便利な部分です。
- 既定では現在のタブの内容を使う
- 「@」と入力してタブを選択すると、開いているタブをプロンプトに直接追加できる
- 最大10個まで共有できる
複数ページをまたいだ比較ができます。 公式も使い方の例として「ページ間で情報を比較して/ページ全体で情報を統合して」を挙げています。
使える条件
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 年齢 | 13歳(またはお住まいの国の該当する年齢)以上 |
| 地域 | サポートされている地域に居住 |
| 端末 | Chromebook Plus、Mac、またはWindows |
| Chrome | 最新バージョン |
| ログイン | Chromeにログイン(シークレットモードでは利用不可) |
| 言語 | デバイスの設定が対応言語 |
仕事用・学校用のGoogleアカウントで使う場合は、管理者に有効化してもらう必要があります(18歳以上)。子どものアクセスは、ファミリーリンクからオフにできます。
②自動ブラウジング:作業を任せる
複数のステップを伴うタスクを、Geminiが代わりに実行します。
公式が挙げている例は、商品の比較とカートへの追加、条件に応じた宿泊施設の検索と予約、レストランの予約などです。
使える条件が厳しい
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 年齢・地域 | 18歳以上で、米国内にいること |
| 言語 | デバイスの言語を英語に設定していること |
| プラン | 個人アカウントでGoogle AI Ultra または Google AI Pro |
| アカウント | 個人のGoogleアカウントでChromeにログイン |
| セーフブラウジング | 保護強化機能または標準保護機能に設定 |
| 使えない場面 | シークレットモード/学校用アカウント/Gemini Liveの会話/iPhoneのGemini in Chrome |
日本から通常の使い方では、まだ届いていない機能です。 「Gemini in Chromeでタスクを自動実行できる」という紹介を読んで探しても、見つからないのはこのためです。
1日の上限
| プラン | 複数ステップのタスク |
|---|---|
| Google AI Pro | 1日あたり最大20件 |
| Google AI Ultra | 1日あたり最大200件 |
同時に実行できるタスク数にも上限があります。 上限に達すると通知が届きます。
タスクの流れ
- 実行したいタスクを入力して送信する
- Geminiが提示するプランを確認する(プロンプト、ページのコンテキスト、個人情報を正しく理解しているか)
- 問題なければ [タスクの開始] をクリック
- 実行中は、タブに自動ブラウジングアイコンが表示される
- 対応が必要な場合、ブラウザ上部に通知が出る
途中で [タスクを引き継ぐ]、[停止]、[再開]/[タスクを戻す] ができます。
止まる場所が2種類ある
公式の記載を読むと、Geminiが止まる条件が2段階に分かれています。
| 段階 | 操作 |
|---|---|
| ユーザーに引き継ぐ(Geminiがやらない) | 金融取引を確定する/利用規約に同意する/アカウントを作成する |
| ユーザーに確認を求める(承認すれば進む) | タスクを開始する/メッセージを送信する/データを変更する/ウェブフォームを送信する/カレンダーに予定を追加する/金融や健康など機密性の高いデータを扱うサイトにアクセスする |
この2段階の設計は、他社のブラウザ操作機能とも共通しています。 比較はClaude in Chromeの使い方とAIエージェントの選び方で扱っています。
パスワードの扱い
ユーザーの許可があれば、GeminiがGoogleパスワードマネージャーを使ってサイトにログインできます。
ただし公式は明記しています。
Google パスワード マネージャーが Chrome の Gemini とパスワードを共有することはありません
権限はいつでも削除できます。 [Google パスワード マネージャー] → [設定] → [Gemini によるログイン] から、許可したサイトを確認・削除します。
自動ブラウジング自体をオフにするには、[設定] → [AI イノベーション] → [Gemini in Chrome] → [権限] の [Gemini のブラウジング サポート] を切り替えます。
公式が書いているリスク
ここは、機能紹介では省かれがちな部分です。
責任の所在
タスクの実行中に Gemini が行った操作(購入などのミスや予期しない結果を含む)については、ユーザーが責任を負うものとします。
「購入などのミス」という例が入っている点に注目してください。 これは想定される事故として書かれています。
間違える具体例
公式が列挙しているものです。
- 手順を誤って実行したり、間違ったリンクやボタンをクリックしたりする
- ユーザーの許可なく商品を購入または注文する
- カートに誤った数量の商品を追加したり、商品を追加し忘れたりする
- タスクが完了していないのに、完了したと報告する
- 自動で実行できる手順を、ユーザーに対応するよう求める
プロンプトインジェクション
ウェブサイト・メール・ドキュメントなどに、ユーザーには見えないがAIには読める指示が仕込まれている場合の話です。
公式が挙げている例は具体的です。
- メールやドキュメントから個人情報を取得し、一般公開されているウェブサイトに投稿する
- Gmailで送信したメールを、気づかれないように外部サービスに送信する
- 接続されているアプリのデータをもとに、ユーザーに関する情報を公開する
対策として公式が挙げているのが「サイトとアクションを制限する」です。 アクティビティをタスクに関連するサイトと操作に限定することで、関係のないサイトのデータを守る設計になっています。
PR・おすすめValue AI Writer byGMO高品質なSEO記事を生成するAIライティングツール。公式サイトを見る🔍 編集部の本音 この機能で最も読むべきなのは、使い方の手順ではなく**「ユーザーが責任を負う」という一文**だと思います。購入を伴うタスクを任せた結果は、自分に返ってくる。 公式が誤動作の例として「許可なく商品を購入または注文する」を挙げている以上、買い物を任せるなら、目を離さないという前提が要ります。逆に、調べ物と比較だけなら、リスクはかなり小さくなります。
モニタリングが前提の機能
公式は、保護機能があってもリスクを回避できるわけではないと明記しています。
Chrome の保護機能は、モニタリングに代わるものではありません
特に注意すべき場面として挙げられているのは4つです。
- 重要なタスクを処理するとき
- 金融、法律、医療情報などの機密情報を含むサイトにログインするとき
- ミスが問題になる可能性がある操作をしているとき
- 同じチャットで、Google Workspaceなどとのアプリ連携を使っているとき
データの残り方
- Gemini in Chromeとのチャットは [Gemini アプリ アクティビティ] で確認できます
- Chromeの履歴で、Geminiがアクセスしたサイトを確認できます(横にGeminiアクションアイコンが表示されます)
- ブラウザによっては、閲覧データがローカルとリモートの2か所に保存される場合があります
会社の情報を扱う場合は、先に取り扱いのルールを確認してください(社内情報を学習させない設定)。
FAQ
Q. 日本でGemini in Chromeは使えますか?
A. チャット機能は、サポートされている地域・対応言語であれば使えます(13歳以上、段階的リリース)。一方、自動ブラウジングは「18歳以上で米国内」「デバイスの言語を英語に設定」が要件のため、日本から通常の使い方では利用できません。
Q. タブは何個まで共有できますか?
A. 最大10個です。「@」と入力してタブを選択すると、プロンプトに直接追加できます。
Q. 自動ブラウジングは無料で使えますか?
A. 使えません。 個人アカウントでGoogle AI Ultra または Google AI Pro を利用していることが要件です。1日の上限はPro 20件、Ultra 200件です。
Q. シークレットモードでは使えますか?
A. 使えません。 チャット・自動ブラウジングとも、シークレットモードでは利用できません。
Q. 買い物を任せても大丈夫ですか?
A. 公式は誤動作の例として**「ユーザーの許可なく商品を購入または注文する」を挙げ、「Geminiが行った操作(購入などのミスを含む)についてはユーザーが責任を負う」**と明記しています。金融取引の確定については引き継ぎを求められますが、目を離さないことが前提の機能です。
Q. 会社のアカウントで使えますか?
A. チャットは管理者による有効化が必要です(18歳以上)。自動ブラウジングは個人アカウントが要件で、学校用アカウントでは利用できません。
Q. 勝手に何かされないか心配です。
A. オフにできます。[設定] → [AI イノベーション] → [Gemini in Chrome] → [権限] で [Gemini のブラウジング サポート] を切り替えてください。パスワードマネージャーによるログイン権限も、[Gemini によるログイン] から個別に削除できます。
まとめ
- チャットと自動ブラウジングは、条件がまったく違う
- チャットは13歳以上・最大10タブ共有。「@」でタブを追加できる
- 自動ブラウジングは18歳以上・米国内・デバイス言語が英語・Google AI Pro/Ultra。日本からは通常使えない
- 上限はPro 1日20件、Ultra 1日200件
- 金融取引の確定・規約への同意・アカウント作成は引き継ぎ、メッセージ送信やフォーム送信は確認を求められる
- 「Geminiが行った操作についてはユーザーが責任を負う」と公式が明記。 モニタリングが前提
Gemini全体の機能はGeminiでできること、他社のブラウザ操作機能との比較はClaude in Chromeの使い方とAIブラウザとは?、出力の正確さの限界はハルシネーションとは?にまとめています。
