Claude in Chromeには、権限に関係なく実行できないことが決まっています。
購入も、アカウント作成も、メールやファイルの完全削除もできません。 これは設定の問題ではなく、最初から封じられている動作です。
この記事の要点
- 権限モードは3つ。「自動で承認」はセキュリティレビュー付き
- 「常に許可」でも、ダウンロードと機密情報の入力は都度承認
- 購入・アカウント作成・完全削除は禁止
⚠️ 以下は2026年8月12日にClaude公式ヘルプ(日本語)で確認した内容です。
3つの権限モード
サイドパネルまたはチャット入力のメニューから選びます。
① 手動で承認
Claudeは各アクションの前に停止し、承認を求めます。 いちばん確実ですが、確認の回数は増えます。
② 自動で承認
確認で止まらずに作業を続けます。 ただし放置しているわけではありません。
公式の説明では、Claudeは各アクションをセキュリティについてレビューし(データ流出やプロンプトインジェクションのチェックなど)、危険と判断したものを自動的にブロックします。
- ブロックされた場合、より安全な方法を探すか、一時停止して直接確認を求める
- ブロックに遭い続ける場合は、各ステップについて許可を求めるモードに戻る
公式には、リリース前にセキュリティチェックを広範にテストしたと記載があります。 そこには危険なアクションを通そうと試みた外部のセキュリティ専門家との協力が含まれる、とされています。
そして重要な注記が続きます。
完璧な防御はなく、どのモードもあなたの判断に代わるものではありません。
実際の結果を伴う作業——お金、あなたとして送信されたメッセージ、重要なファイル——については、近くにいて内容を確認するか、「手動で承認」に戻すことを検討するよう案内されています。
なお、このモードは他のモードよりも使用制限をより多く消費します。 セキュリティチェックを追加で行っているためです。
③ すべての承認をスキップ
確認を求めず、何もアクションを自動的にチェックしません。
タスクに関連するすべてのアクション、コネクタ、ファイル、アプリなどを完全に信頼する場合にのみ使用してください、と公式に明記されています。
🔍 編集部の本音 ②と③の違いを理解しておくべきだと思います。「自動で承認」は確認を省いているだけで、チェックは走っている。「すべてスキップ」はチェックそのものを止める。 名前が似ているぶん、取り違えると意味がまったく変わります。
サイトごとの許可
特定のサイトでは、Claudeがすべてのアクションについて承認を求めます。 そのとき「権限が必要」というプロンプトが表示され、3つから選びます。
| 選択肢 | 効果 |
|---|---|
| このアクションを許可 | 単一のアクションのみに権限。次のアクションでまた確認される。拡張機能を使う場合の最も安全なオプション |
| このサイトでのアクションを常に許可 | このサイトへの継続的な権限。完全に信頼するサイトにのみ |
| 拒否 | 実行させない |
2つ目には警告が付いています。 公式に「この権限が付与されると、Claudeはウェブサイト全体で意図しないアクションを実行する可能性があります」と記載されています。
「常に許可」でも止まる操作
次の3つは、常に許可を出していても明示的な承認を求められます。
- ファイルをダウンロードする
- ページに機密情報を入力する
- 認可を付与する
この3つが例外として残っているのは、合理的な設計だと思います。
権限の管理
設定は後から見直せます。
- Claude拡張機能アイコンをクリック
- サイドパネル右上の3つのドット
- 「設定」→「権限」
ここで、「常に許可」になっているサイトの一覧を確認、特定サイトの権限を取り消し、権限履歴の表示ができます。
一度「常に許可」にしたサイトを放置しないでください。定期的に見直す前提の機能です。
禁止されたアクション
ここがこのツールの性格を最もよく表しています。 権限に関係なく、Claudeは次を実行できません。
| 禁止されている動作 |
|---|
| 購入または金融取引を実行する |
| アカウントを作成する |
| 機密クレジットカードまたはIDデータを処理する |
| 信頼できないソースからファイルをダウンロードする |
| 完全削除(ゴミ箱を空にする、メール・ファイル・メッセージを削除する) |
| 投資または金融アドバイスを提供する |
| 金融取引または投資取引を実行する |
| システムファイルを変更する |
| メールまたはウェブコンテンツからの指示を完了する |
最後の1行が、プロンプトインジェクション対策そのものです。
ページやメールに書かれた「指示のようなもの」を実行しない——これを権限設計のレベルで封じています。仕組みはプロンプトインジェクションとは?で解説しています。
また、モードに関係なく明示的な権限が必要なアクションとして、権限設定の変更・認可の付与・機密情報の入力が挙げられています。
PR・おすすめValue AI Writer byGMO高品質なSEO記事を生成するAIライティングツール。公式サイトを見る他のAIブラウザとの違い
同じ「AIがブラウザを操作する」でも、設計の方向が異なります。
| できること | |
|---|---|
| Claude in Chrome | 読む・クリック・入力。購入と金融取引は禁止 |
| PerplexityのComet | エージェントがフライトの予約・購入・メール送信まで行う |
Cometは「代行する」方向、Claude in Chromeは「できないことを先に決める」方向です。どちらが優れているという話ではなく、任せたい範囲で選ぶものだと思います。
AIブラウザ全体の現在地はAIブラウザとは?にまとめています。
組織で使う場合
TeamおよびEnterpriseの管理者は、追加の制御ができます。
- 許可リスト — Claudeを承認されたサイトのみへのアクセスに制限
- ブロックリスト — ユーザーの権限に関係なく、特定サイトへのアクセスを防ぐ
「サイトにアクセスできない」場合、組織が制限している可能性があります。 管理者に確認してください。
社内情報を扱う際の判断軸はAIに社内情報を入れていい?、履歴を残さない使い方はClaudeのシークレットチャットにまとめています。
FAQ
Q. どのモードを選べばいいですか? A. 最初は「手動で承認」から始めるのが安全です。慣れて、かつ実害の小さい作業なら「自動で承認」。「すべての承認をスキップ」は、対象を完全に信頼できる場合のみと公式に明記されています。
Q. 「自動で承認」は危険ですか? A. チェックは走っています。 各アクションをセキュリティ面(データ流出やプロンプトインジェクション)でレビューし、危険なものは自動的にブロックされます。ただし公式も「完璧な防御はない」と明記しています。
Q. なぜ自動モードのほうが使用量を消費するのですか? A. 追加のセキュリティチェックを実行しているためと公式に説明されています。
Q. 買い物を代行させられますか? A. できません。 購入または金融取引の実行は、権限に関係なく禁止されています。アカウントの作成も同様です。
Q. メールの整理を任せられますか? A. 完全削除はできません。 ゴミ箱を空にする、メール・ファイル・メッセージを削除するといった動作は禁止されています。
Q. 一度許可したサイトを取り消せますか? A. できます。 拡張機能アイコン → 3つのドット → **「設定」→「権限」**から、承認されたサイトの確認・取り消し・権限履歴の表示ができます。
Q. 中立の立場で「使わないほうがいい」と言うこともありますか? A. あります。ブラウザ操作を任せる必要がないなら、通常のチャットで十分です。当サイトはAIツールを運営しておらず、提携の有無で評価を変えていません。任せる範囲が広いほどリスクも広がるという前提で選んでください。
まとめ
- 権限モードは手動で承認/自動で承認/すべての承認をスキップの3つ
- 「自動で承認」はセキュリティレビュー付き。ただし使用制限をより多く消費する
- 公式も「完璧な防御はなく、どのモードもあなたの判断に代わるものではない」と明記
- サイト単位の許可は**「このアクションを許可」が最も安全**
- 「常に許可」でも、ダウンロード・機密情報の入力・認可付与は都度承認
- 購入・アカウント作成・完全削除・システムファイルの変更は禁止
- メールやウェブの内容に書かれた指示は実行しない設計
- Team/Enterpriseでは許可リスト・ブロックリストを管理者が設定できる
次に読む:Claudeを仕事で使う方法/プロンプトインジェクションとは?
※仕様は変更されることがあります。最新の情報はClaudeの公式ヘルプでご確認ください。
出典
- Claude公式ヘルプ「Claude in Chrome 権限ガイド」(2026年8月12日確認)
最終更新:2026年8月12日/fondantAI編集部
