カスタム指示は、ChatGPTに「いつも守ってほしいこと」を登録しておく設定です。一度書けば、以後すべてのチャットに自動で適用されます。 公式の説明では、回答時に考慮してほしいことを共有でき、すべてのチャットにすぐ適用されるとされています。
多くの人がここを空欄のまま使っています。毎回「です・ます調で」「専門用語は避けて」と書いているなら、その手間は全部なくせます。
この記事の要点
- すべてのチャットに常に効く。都度の指示とは別物
- Plus・Pro・Enterprise・Business・Educationでは最大5,000文字。かなり書ける
- 案件固有の前提や個人情報は書かない。全部の会話に漏れ出す
都度の指示との違い
同じ「指示」でも、効く範囲がまったく違います。
| 都度の指示 | カスタム指示 | |
|---|---|---|
| 書く場所 | チャットの入力欄 | 設定画面 |
| 効く範囲 | その会話だけ | すべてのチャット |
| 書き直し | 毎回必要 | 一度書けば不要 |
| 向いている内容 | その作業固有の条件 | 常に守ってほしいこと |
判断は簡単です。「毎回書いているか」を思い出してください。 毎回書いているなら、それはカスタム指示に置くべき内容です。
5,000文字まで書ける
公式ヘルプによると、Plus・Pro・Enterprise・Business・Educationのユーザーは最大5,000文字まで保存できます。
これは重要な情報です。多くの人が「短く書かなければ」と思って、1〜2行しか入れていません。 実際にはかなりの分量を書けるので、遠慮する必要はありません。
※プランによって扱いが異なる場合があります。最新は公式ヘルプでご確認ください。
何を書くか:5つの項目
「自由に書いてください」と言われると手が止まるので、項目を固定します。 この5つを埋めれば十分です。
1. 自分は何をしている人か
製造業の営業職です。社外の取引先とのやり取りが多く、社内向けの報告書も書きます。
職種と、誰に向けて書くことが多いかが伝わればOKです。 詳しい経歴は要りません。
2. 誰に向けた文章が多いか
読み手は、こちらの業界に詳しくない社外の担当者が中心です。
これが分量と言葉づかいを決めます。 いちばん効く項目です。
3. 文章の条件
・です・ます調 ・一文は60字以内 ・専門用語は使うなら初出で言い換える ・結論を先に書く
数字で指定するのがコツです。 「読みやすく」だけでは、毎回結果がぶれます。
4. やめてほしいこと
・「いかがでしたか」「近年注目されています」のような定型的な書き出しを使わない ・過剰にへりくだらない ・断定できないことを断定しない
禁止事項がいちばん効きます。 「〜してください」より「〜しないでください」のほうが、出力の振れ幅が小さくなります。
5. 答え方のスタイル
・確信が持てない箇所には「※要確認」を付けてください ・分からない場合は「分かりません」と答えてください。推測で埋めないでください
この2行を入れておくと、もっともらしい誤りに気づきやすくなります。 カスタム指示のいちばん実用的な使い道かもしれません。
書いてはいけないこと
すべてのチャットに適用されるという性質上、注意が必要です。
- 氏名・住所・連絡先などの個人情報:あらゆる会話に載り続けます
- 勤務先の実名・顧客名:業種と規模で置き換えれば十分です
- 特定の案件の前提:それはプロジェクト機能に置くべき内容です
- 機密情報:所属先のルールに従ってください
「この案件では〇〇」という内容を書いてしまうと、無関係な会話にまで影響します。 案件固有の前提はプロジェクト、常に守ってほしいことはカスタム指示——この線引きを守ってください。関連する注意点はAIと個人情報・プライバシーにまとめています。
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コピーして、【 】を自分の内容に置き換えてください。
【職種・立場】です。【主な業務】を担当しています。
読み手は【誰】が中心で、【その人が知りたいこと】を求めています。
回答の条件:
・です・ます調
・一文60字以内
・専門用語は初出で言い換える
・結論を先に書く
やめてほしいこと:
・定型的な書き出し(「いかがでしたか」等)
・過剰にへりくだった表現
・断定できないことの断定
答え方:
・確信が持てない箇所には「※要確認」を付ける
・分からない場合は「分かりません」と答える。推測で埋めない
この時点で500文字前後です。 上限まで余裕があるので、自分の業務に合わせて足していってください。
うまく効かないときの直し方
設定したのに反映されていないと感じるときは、次の順で見直します。
- 抽象的すぎないか:「読みやすく」を「一文60字以内」に変える
- 項目が多すぎないか:一度に20項目書くと、守られない項目が出ます。優先度の高い5つに絞る
- 矛盾していないか:「簡潔に」と「詳しく説明して」が同居していないか
- 禁止事項が書かれているか:肯定形だけより、禁止形を入れたほうが効きます
それでも足りないときは、都度の指示で補ってください。 カスタム指示は土台であって、すべてを解決する仕組みではありません。指示の型そのものはプロンプトの基本、用途別の例文は用途別AIプロンプト集にまとめています。
見直しのタイミング
一度書いたら終わりではありません。次のときに見直すと効果が上がります。
- 同じ直しを3回以上頼んだとき(その直し方を条件に足す)
- 担当業務が変わったとき
- 読み手が変わったとき(社内向け中心から社外向け中心へ、など)
「また同じことを言っている」と感じたら、それが更新の合図です。
FAQ
Q. どこで設定しますか? A. ChatGPTの設定画面から行います。画面の構成は変更されることがあるため、見当たらない場合は公式ヘルプでご確認ください。
Q. 何文字まで書けますか? A. 公式ヘルプでは、Plus・Pro・Enterprise・Business・Educationのユーザーは最大5,000文字まで保存できるとされています。プランにより扱いが異なる場合があります。
Q. 会話ごとに変えたいのですが。 A. カスタム指示は全チャットに効くため、会話ごとに変えたい前提はプロジェクト機能を使ってください。適用範囲が違います。
Q. 設定したのに守ってくれません。 A. 抽象的な表現、項目の多すぎ、条件の矛盾が主な原因です。数字で指定し、5項目程度に絞り、禁止形を入れると改善します。
Q. 個人情報を書いても大丈夫ですか? A. おすすめしません。すべての会話に適用されるため、必要のない場面にも載り続けます。職種と読み手の属性が分かれば十分に機能します。
Q. 空欄のままだとどうなりますか? A. 一般的な回答が返ってきます。使えないわけではありませんが、毎回同じ条件を書いているなら、そのぶんの手間が積み上がっています。
まとめ
- カスタム指示は「いつも守ってほしいこと」を登録する設定。全チャットに効く
- Plus・Pro・Enterprise・Business・Educationは最大5,000文字。短く書く必要はない
- 書く項目は5つ:立場/読み手/文章の条件/やめてほしいこと/答え方
- いちばん効くのは禁止事項と「分からないときは分からないと答える」の指定
- 案件固有の前提と個人情報は書かない。それはプロジェクトの領域
- 「また同じことを言っている」と感じたら見直しどき
次に読む:ChatGPTのプロジェクト機能とは?/プロンプトの基本
※機能・上限・画面構成は変更されることがあります。最新の情報はOpenAIの公式ヘルプでご確認ください。
出典
- OpenAI ヘルプセンター「ChatGPT カスタム指示」(2026年7月25日確認)
- OpenAI ヘルプセンター「ChatGPT のプロジェクト」(2026年7月25日確認)
最終更新:2026年7月25日/fondantAI編集部
