TeamsのCopilotは、会議の要点をまとめ、アクションアイテムを提案し、質問に答える機能です。 公式には、誰が話し、何を言ったかを含めて要約するとされています。

ただし、設定を知らないと「会議後に何も残っていない」ことになります。 そこが本記事の中心です。

この記事の要点

  • 主催者が選ぶ設定は3つ。会議後に残るかどうかが変わる
  • 録画も文字起こしもせずに使える(機密会議向け)
  • 録画がオフでも、保持ポリシーによってはプロンプトと応答が保持されうる

まず押さえる原則

公式に明記されている、いちばん重要な条件です。

文字起こしは、会議でCopilotをオンにするのに必須ではありません。 ただし、会議終了後にCopilotに会議について質問したり、Copilotとの会話履歴を見るには、会議中にライブ文字起こしをオンにしてください

つまり、こうです。

やりたいこと文字起こし
会議中にCopilotを使う不要
会議後にCopilotに質問する必要
会議後に会話履歴を見る必要

「会議中は使えたのに、後で見たら消えていた」——原因はこれです。

もう1つ、制約があります。

参加者の組織外でホストされている会議では、Copilotは動作しません

取引先が主催する会議では使えない、ということです。

主催者が選ぶ3つの設定

ここが設計の要です。

公式によれば、会議の主催者は、ライセンスを持っていなくても、自分が主催する会議のCopilotを制御できます。

設定場所は、会議スケジューラの Online meeting options > Copilot and other AI にある 「Allow Copilot and Facilitator」 です。

設定挙動
During and after the meeting(会議中と会議後)文字起こしが必須。 誰かが文字起こしを開始するとCopilotが起動し、文字起こしを停止するとCopilotも停止する
Only during the meeting(会議中のみ)選択した時点で起動。 音声テキスト変換データを使う。会議終了後、文字起こしされなかった分とCopilotとのやり取りは利用できなくなる
Off(オフ)Copilotが無効。 機密情報へのアクセスを防ぐため、録画と文字起こしも無効になる

なお、選べる値は、組織のポリシー・秘密度ラベル・テンプレート設定によって変わります。

使い分けの目安

会議の性質設定
議事録を残したい定例During and after the meeting
機密の議論だが、メモは取りたいOnly during the meeting
記録を一切残したくないOff

真ん中が、この記事でいちばん伝えたい選択肢です。

録画も文字起こしもせずに使う

「機密の話をするから録画はしたくない。でもメモは欲しい」——この要求に応える設定です。

公式の説明では、録画と文字起こしを有効にしなくても、Copilotは会話中にAIノートとタスクを生成できます。

事前の設定

  1. Teamsで [カレンダー] を選ぶ
  2. 自分が主催する会議を選ぶ
  3. [Options] を選ぶ
  4. Copilot and other AI までスクロールし、ドロップダウンで [Only during the meeting] を選ぶ
  5. [Apply] を選ぶ

この項目が表示されない場合は、IT管理者に確認してください。

会議中の操作

会議コントロールの Copilot を選び、通知から [Turn on] を選ぶとCopilotのペインが開きます。

Copilotをオンにしても、文字起こしは自動的には開始されません。

そして、会議中のCopilotとの会話は、他の参加者には見えません。

会議後どうなるか

文字起こしも録画もしていなければ、会議後のRecapタブにCopilotは表示されません。

必要な内容は、会議中にコピーして残してください。 これが唯一の対策です。

保持ポリシーの注意

これは知らないと誤解します。公式の注記です。

組織の Microsoft Purview 保持ポリシーによっては、録画と文字起こしがオフになっていても、会議中のCopilotのプロンプトと応答がコンプライアンス目的で保持される場合があります

「録画していないから何も残らない」とは限りません。

機密の会議でCopilotを使う場合は、組織の保持ポリシーを確認してからにしてください。データの扱いの考え方はAIと個人情報・プライバシーにまとめています。

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会議中の質問の仕方

会議コントロールの Copilot を選ぶと、自分だけのチャットが始まります。

Copilotペインの [View prompts] で候補を見られますが、公式に挙げられている例が実務的です。

この件について、どこで意見が分かれていますか?

〔参加者〕は、この提案にどう反応しましたか?

「要約して」より、こちらのほうが役に立ちます。

要約は自分で読めば分かりますが、「誰がどう反応したか」「論点がどこで割れたか」は、聞き逃していることが多いからです。

遅れて参加したときにも効きます。「ここまでの経緯を教えて」と聞けば、会話を止めずに追いつけます。

通話(Calls)での利用

会議と通話は区別されています。

  • 会議:TeamsまたはOutlookのカレンダーで設定された、予定されたイベント(電話やダイヤルインでの参加を含む)
  • 通話:Teamsのビデオ通話・音声通話、またはCallsアプリのダイヤラーから始める、予定外のやり取り

通話でのCopilotのみモードは、IT管理者が有効にする設定です。

通話後は、文字起こしや録画をしていない限り、Copilotは関連するチャットスレッドや通話履歴では利用できません。

参加者への配慮

設定の話とは別に、運用上の配慮が要ります。

  • Copilotを使うことを、会議の冒頭で伝える(自分だけのチャットとはいえ、内容は処理されています)
  • 社外の参加者がいる場合は、特に確認する
  • 人事・評価・トラブル対応など、機微な会議では慎重に判断する

「技術的に可能か」と「使ってよいか」は別です。 会議の記録全般の考え方はAIで議事録を作成する方法、社内でAI導入を進める立場の方は社内のAI推進を参照してください。

FAQ

Q. 文字起こしをしないとCopilotは使えませんか? A. 会議中は使えます。 ただし、会議後にCopilotへ質問したり、会話履歴を見るには、会議中にライブ文字起こしをオンにする必要があります。

Q. 取引先が主催する会議で使えますか? A. 使えません。 参加者の組織外でホストされている会議では、Copilotは動作しないと公式に記載されています。

Q. ライセンスがないと会議のCopilotを制御できませんか? A. 制御できます。 主催者は、ライセンスを持っていなくても、自分が主催する会議のCopilotを制御できます。

Q. 録画せずにメモだけ取りたいのですが。 A. 会議のOptionsで [Only during the meeting] を選んでください。録画も文字起こしもせずに、AIノートとタスクを生成できます。

Q. 録画をオフにすれば何も残りませんか? A. そうとは限りません。 組織のMicrosoft Purview保持ポリシーによっては、録画と文字起こしがオフでも、Copilotのプロンプトと応答が保持される場合があります。

Q. Copilotとのやり取りは他の人に見えますか? A. 見えません。 会議中のCopilotとの会話は、他の参加者には表示されません。

Q. 設定の項目が表示されません。 A. IT管理者に確認してください。 組織のポリシー・秘密度ラベル・テンプレート設定によって、選べる値が変わります。

まとめ

  • Copilotは会議を要約し、誰が何を言ったかまで含めて扱う
  • 会議中は文字起こし不要。会議後に使うには文字起こしが必要
  • 組織外が主催する会議では動作しない
  • 主催者はライセンスなしでも設定を制御できる(3つの値)
  • [Only during the meeting] なら、録画も文字起こしもせずにメモとタスクを作れる
  • 録画オフでも、保持ポリシーによりプロンプトと応答が保持されうる
  • 聞くなら「要約して」より「どこで意見が分かれたか」「誰がどう反応したか

次に読む:OutlookのCopilotの使い方Copilotでできること全ガイド


※機能・設定項目・組織ポリシーの扱いは変更されることがあります。最新の情報はMicrosoftの公式ヘルプでご確認ください。

出典

  • Microsoft公式「Catch up on meetings with Microsoft 365 Copilot in Teams」(2026年7月26日確認)
  • Microsoft公式「Use Copilot without transcribing or recording a Teams meeting or call」(2026年7月26日確認)

最終更新:2026年7月26日/fondantAI編集部